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あ し あ と 。

生きてます。自由に。

神戸での出逢い

 ほとんど寝てないけど超元気!

スッポンパワーすごいなー。

 

本日は大阪から神戸に移動。

ホテルから駅までの道のりにあった「露天(つゆのてん)神社」に寄ってみました。

神社というよりは曾根崎心中縁の地としてのほうが有名なのね。

 

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もうちょっと、の桜。満開だったら見事だろうな。

f:id:yukikoashiato:20170421211903j:plain社務所前に村上先生の記事が!!!!素晴らしい!

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大阪から電車で約30分。

 

「わ!ここから兵庫県なんだ!!」

隣の県が隣接しているのは当たり前なのだが、島国北海道民には不思議な感覚。

 

そして神戸ってやっぱり独特の空気感。

関西の土地の違いって、面白いなぁ。

 

 

 

 やって来ました、神戸の港が見える素敵な高台の工房兼お宅。

 

 

 

 

 

 

 

大麻の活動の中で知り合った、「きものであそぼ」の遠藤櫻子さんが

Facebookでわたしの「植物から糸を採り染める(の勉強)」活動を見て紹介してくださったのが、神戸で染織をしている織田七兵衛さんだった。

 

 

 

Facebookでの投稿は染織のことはもちろん、日々の綴りも含蓄あるものばかりで

いつか直接会ってじっくりお話を聞きたい!!と思っていた。

 

今回大阪に行く事が決まったとき、「今回こそ神戸まで行こう!!」とすぐに織田さんに連絡をした。

大阪まで出るとおっしゃってくださったが、会ってお話を聞くだけでなく工房や織り物たちも実際に見たいので!!とお願いし夫と共に工房までお邪魔させていただいた。

 

 

 

 

 

最寄り駅まで迎えに来て下さった織田さんをひとめ見た時に

わたしの全細胞が沸き立ち、踊り出したのがわかった。

 

これはただならぬご縁かもしれない。。。

 

今すぐにでもハグしたい気持ちをぐっと抑え、お宅へ向かう。

 

 

 

部屋に入った途端目に飛び込んで来た、この色!!

 

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わぁぁぁぁぁぁぁ

 

 

うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!

 

またしても絶叫したい気持ちをぐっと抑え

糸に駆け寄って見つめる。

 

「それはね、梅染め。梅の枝で染めたの。」

 

 

こ、これが!!!

うううううう梅の枝ぁぁぁぁあ?

 

投稿で見てたけど、実際に見るとまた違う!!

なんていうか、単なる「色」じゃないんだよなぁ。

 

梅の、いのち。

 

命を感じる。

 

 

 

そう、わたしが見たかったのは知りたかったのは、こういうもの。

 

 

 

糸に興奮しているわたしに、次々と作品を出してきてくださった。

 

草木染め(っていう言い方はしっくり来ないが)した糸で、地機で織った反物たち。

 

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茜、ニッケイ、紫草・カリヤス、紫草・カリヤス、カリヤス、栗
紫そう・カリヤス、杏、白樺と山桃、紫草、山桃、梅

 

 

 

わたしの、「草木染め」のイメージは見事にぶっ壊された。

 

そもそもわたしは「ナチュラルカラー」「アースカラー」は好きじゃない。

ふんわりゆったりヨガっぽい服も好きじゃない。

 

だからスピっ子たちが好んで着る某氏の服も(大麻の服が欲しくてとりあえず持ってはいるが)くすんだ色にもっさりとしたデザイン、としか思えず。

悪いけど、わたしには似合わないんだわ。

 

 

もっとビビッドに!!もっと激しく!

もっと可愛く!!もっとセクシーにっっっっ!!

 

 

 

 

見て、このストール

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「肩にかけた時に色っぽくならなくちゃ」

 

そうそうそうそうそうですよね!

そういうことですよね!!

 

 

自然ならいーってもんじゃないと思うの。

 

その人の魅力を引き出す布。

纏うことで美しくなる布。

 

 

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神戸の織田さんだから出せる色、織れる布があるんだと思う。

 

「目の詰まった布じゃなく、神戸らしい、風になびく紗を織るべきだと思ったの」

 

 

北海道のわたしが出せる色、織れる布も

 

きっと、あるはず。

 

 

 

 

織田さん(本名は違う)の祖先は京都で代々、宮中の織物を手掛けた織物司だったそうで「織田 七兵衛」というのはその屋号。

 

旦那様がお亡くなりになって「好きな事をやろう」と決めたときに思い立ったのが染織だったそう。

「織元・織田七兵衛」の復活を、ご先祖様が託したのかもしれません。

 

 

この見事な光沢、平民のモノではありませんわね(笑

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不食とのことだったから、食事を出すまいか悩んだのだけれど」

 

 

あぁっっっ、、、、やっぱりこんな変な気遣いをさせてしまうなら公言すべきじゃなかった…

 

いえ、あの、絶対食べないわけじゃないんです、

むしろ、大好きな方と一緒に食を楽しむ時間はありがたいのでご一緒させてください…。。。

 

 

というわけで、用意してくださったお寿司をいただきながら、また話に花が咲く。

 

 

 

 

 

 

わたしの学んだ「精霊染め」は、

植物にはそれぞれ特有の精霊が存在しており、その精霊のエナジーを糸や布や衣に染め(移す)、それを纏うことで精霊のエナジーを受け取るというもの。

わたしが実際に精霊染めをして感じたのは、精霊は人間の役に立つ事を喜んでいるということ。

そして、この精霊染めをした布を纏うことによって、人間がそのエナジーを感じ身体や意識が変わり、自然達に対する想い、愛が沸き、自然にお返しが出来るようになれば、というのがわたしの一番の想いであり、願い。

 

 

そんなことも熱く語った。

 

 

「わたしも染色を学んだ師匠からも、精霊というコトバでは無かったけれども、植物の命を布に移す事だと学んだ」

 

 

 

はうぅぅぅ。

 

 

 

同じような意味合いのことは、他でも、著名な方から身近な人まで

たくさん聞いたり見たりしてきたけれど

 

織田さんの言葉は、ずっしりと胸に響く。

何故だろう。

 

 

 

多分、織田さんがほんとうに自由なひとだからだ。

 

カタガキとか、歴史とか、伝統とか、常識とか

そういうものに(知識としては大変な情報量をお持ちなのに!)全く縛られず、自由に、自分の感覚で生きているからだ。

 

 

単なるアタマデッカチの言い分では無い、から。

 

たったこの短い時間のトークでも織田さんの生き様が、胸に沁みたから。

 

 

 

 

 

 

食後は

 

「実際に織っているところを見ていただきましょうね」

 

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染織をやる、と決めたときは何も知らずわからず、全て自分で調べて独学で始めたそう。

この地機も自分で探し出して送ってもらって、組み立て方もわからないまま試行錯誤で出来上がったそう。

 

 

しかも、使い勝手が良いように、上手に改良(元のものは全く崩さず)されていて、その発想にも衝撃。

 

 

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神戸の風が抜けて行く、上品な紗。

 

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経糸に撚りがかかることによってどんなに打ち込んでも目が詰まらない。

経糸のかけかたも自分で研究なさったそう。

もう、脱帽です。。。。。

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布が織れたら、カタチに。

 

織田さん考案の「現代の小袖」。

衿が違う羽織バージョンを羽織らせていただきました。

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着ている感じが全く無い軽さ!!

そしてどちらも

「Tシャツにパンツでも合うでしょう?」

 

 

 

うんうん!ヘンプTシャツ&ジーンズの上に羽織りたい!!

 

 

 

「わたしも着物を好きで着ていた頃もあったけれど、現代の生活様式にはやはり合わない。『(伝統的な)着物じゃないといけない』じゃなく、現代に合わせた服が良いと思うの」

 

 

 

 

 

ずっきゅーーーーーーーーーーーーーーーーーん

 

 

 

 

そうなんですよ!!!!!

 

 

わたしもね、自分で糸をつくって、染めて、織って

 

さあカタチにしましょう、ってなったときに「着物」を誂えるのか?っていうと

そうじゃないんだよなーってずっと思ってたの。

 

着物は好きだし、これからも着ると思う。

一枚くらいは「自分のために」着尺を織って誂えるかもしれない。

 

でも、わたしがこれから作って世に出すのは、「着物」じゃない。

 

直線断ち、直線縫い、という和裁の技術で、

今の生活スタイルに合った、

そして日本人だけじゃなくても着れる、衣。

 

パターンをとって布を無駄にする洋裁では、ない。

洋服は作らない。

 

伝統的な技術を用いて、新しい衣を作りたい。

でもそれってなんだろう?とずっと思っていて。

 

 

なんか、いろんなものがスーーーーッと腑に落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、時間になったのね」

 

織田さんがおもむろに外に出てお庭に鳥の餌を撒き出した。

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なんでも決まった時間に撒いてたら、鳥達から催促が来るようになったとか。

わぁ、スズメがすごいことにー!

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午前中も野良猫に猫缶をあげていた。

スズメのあとも、違う鳥達がたくさんフェンスにとまっていた。

 

「うちのエンゲル係数、外の動物が一番高いわよ〜」

 

 

 

わたしも猫か鳥になって織田さんからごはんをもらいたい…

と思ったわたしは危ないでしょうか(笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に染め場も見せていただきました。

 

裏はすぐ山で、山頂には保久良神社(なんとカタカムナの聖地とか!?)があり

織田さんはそこで毎日早朝に気功をなさっているのだとか。

 

 

流石に着物と草履では登れないかも、とのことで、

「そのためだけに、(今度は登山ルックで!)また来ます!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 「イノシシがそのへん走ってるのよ〜」

 

ぶひ!!!

北海道にはイノシシはおりませんので、ちょっと見てみたい…わたし亥年だし。

 (だから走り出したらぶつかるまで止まりませんのよ)

 

 

 

大きな鍋のふたをあけると

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どーーーーーーーーん。

 

あぁ、色に歴史あり。

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織田さんが染色をやろうと決めてから15年。

 

 

わたしが大麻に出逢って糸を作り出して5年。

 

 

年月では無い、けれど。

 

 

 

こうして今に至っている織田さんを、追い続けたいなと思った。

 

生き様を含めて、少しでも近くにいきたい。

 

 

 

 

「例えば京都なんかはね、縦の繋がりも横の繋がりも強過ぎてがんじがらめ。

 新しい物を作りたくても難しかったりする。

 その点、北海道なんかはそういう『どうにもならない古い伝統』が無いでしょう。

 そういう土地にうまれた雪子さんだから作れるものが、あるはず。」

 

 

 

 

 

この言葉にはハンマーで殴られたように衝撃を受けた。

 

そうか。

 

学ぶにつれ、伝統的な染織がある土地に憧れていたけれど

そうじゃないからこそ作れるものがあるのか!!!!!!!

 

 

 

北海道の土。

北海道の植物。

北海道の手仕事。

 

 

 

 

 

わたしのアタマもタマシイも

たぶん、MAXまでヒートアップしてたと思う。

 

 

 

 

帰りたく無いー!ずっと織田さんと一緒に居たいー!!!

 

家を出る前にやっと!!!!「ハグしていいですか?」と言えて…

もう、、、ぎゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡

すいません、雪様が離れないと言ってます…

 

 

と想うも、飛行機の時間は迫り。

飛行場へ向かうバス停まで送ってくださって。

 

 

 

 

こんなに名残惜しいのも久しぶりだなぁ。

 

 

 

 

きっと、またすぐ来ます。

 

 

 

 

きっと、今回会ったみんなとは、すぐまた会うと想う。

 

ていうか、わたしがそうする!!!!!

 

関西に仕事を作る!!!!!!

もちろん、みんながしあわせになる仕事をね♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も伊丹空港で蓬莱の豚まんを買って

「サヨナラ大阪、またすぐ来るよ!」

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「もっとカジュアルな羽織紐欲しいな〜」と言っていた夫。

精麻で作ってみよーと思い立ち、機内でヨリヨリ。

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まだ完成してないけど、かっちょいい感じのものが出来そう♡

 

 

 

 

 

 

 

 

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帰って来たら、申し込んでいた『アイヌのアットゥシ織の講習』を受けられる通知が来ていた。

 

山に入ってオヒョウの樹を剥ぐところから、繊維をとって糸を撚ってアイヌの腰機(地機とはまた違う)で反物を織るところまで、半年かけて二風谷アイヌのフチ(おばあちゃん)から全て学べる。

 

 

それが「北海道の布」の全てでは、もちろんないけれど。

 

 

 

アイヌの布づくりを学びながら

 

北海道の植物を勉強してどんどん繋げて行きたい。

 

 

 

 

 

 

 

糸づくりも

染色も

精霊染めも

織も

カタチ作りも。

 

 

 

 

『わたしだから』出来ること、作れるもの。

 

 

 

 

作ったものを売る「作家」になるつもりは全くありません。

 

 

(同じようなことを言いつつ作家活動をしている沢山の人も知っています)

 

 

作るために何かはしません。

 

 

 

畑仕事も同じ。

 

 

食べるために作るわけじゃない。

 

 

 

自然と共に何かを育て

出来たもので何かを作り上げる。

 

 

 

食も衣も。

 

 

 

土と微生物と精霊と人間と。

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしの生き様として

暮らしの中で

植物と、自然と共に、糸を布を衣を作って生きたい。

必要な人が居たなら、届くでしょう。

それだけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 今の、北海道の夜空を見上げて想う

 

 

雪に耐えて空に向かって垂直に伸びている枝

 

耐えきれず横に伸びたり、折れてしまった枝

 

そこに照らされる月のひかり

 

それには何の分別も無く

 

全てが織りなって出来上がっている景色

 

全てが調和で成り立っている景色

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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たてのいとはあなた

よこのいとはわたし

織りなす布はいつか誰かの傷を癒すかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そんな糸を布を衣をつくりたくて。