ゆだねきる旅 三日目 in滋賀
朝、起きたら目の前は琵琶湖!!
初めての琵琶湖〜
つーか滋賀県に入ったのが初めてだよ〜!
「ここは、うみなのか?」
『しょっぱくないな…』
気持ち良いね〜〜〜
さて。
ここからいよいよ旅が始まるのだ!!
今回は「着物で旅する」もわたし的テーマだったので、毎朝着物に着替えます。
もう、汚れてもどーなっても良い
襦袢三枚、着物三枚、足袋三足、帯一本、下着3枚ローテーション。
(特別用の紅花着物&羽織&帯もアリ)
これがまた和装の良いところよね。洋服で二週間の旅だったらドエライ荷物でっせ。
ノア子のバックにブルー(グリーンだけど)シートをぐるりとして、そこでお着替え。
これから着替えまーす♪
鏡なんか無くても着れるんだよ
はーい♪着替え完了♡
いろんな意味で和装は素晴らしい!!
あら?
駐車場の目の前に小枝隊員が行きそうなパラダイス(これももう古いんだよねぇ、悲しいなぁ)発見。
小屋にツリーハウス(×2)ハウスの中には遊具らしきものが…
気になりすぎる!!誰か、知ってる人いないかな〜
さて、ゆだねきるゆだねきると言いつつ、初期段階はだいたいは予定が決まっています。
まぁ、もちろん目的があって行くのだけど、
わたしもまだまだ「無駄にならないように!!」って調べたりしてた。
ほんとにざんねんだ。
さ、琵琶湖から移動して
今日の目的地そのイチ
神戸の織田さんに紹介していただいた
『金剛苑』さんへ。
うっひゃーーーーーーーーーー
いきなり素晴らしい佇まい♡
滋賀県といえば近江上布(※上布とは「麻の上等な布」のこと)
そして秦荘紬(これは初めて知りました)
麻織物、絹織物両方名産なのだ!!
そしてその工房も見学出来るのだ!!
夫が少し仕事がしたい(夫もまだまだ初期は仕事に追われている)だと。
それならわたしは勝手に見て回るつもりだったのだけど、「揃ってから一緒にご案内しますよ」、とのことで、仕事が終わるまで縁側で館内にあった本をお借りして読書。
お茶まで出して下さった。
『近世庶民の衣服事情』、これめっちゃ面白かった。
『奇異な感じを与える者は逮捕』…
着物にアフロでラスタカラーの帽子、当時だったら逮捕だろうか…
夫も来たので、案内していただきながら巡ります。
もう、いきなりの大麻&絹道具オンパレード♡♡♡
さんざん見て来ても、やっぱり興奮する♡(*´∀`*)
以上、道具コーナー、写真でお送りしました。
はぁはぁ。
お次は布ですよ!布コーナー!!はぁはぁ。
実際の近江上布&秦荘紬。
秦荘紬の秦は秦氏の秦です。
近江上布
今は大麻と苧麻混合だそうです。
いや〜、それにしてもさすが上布!!
麻とは思えないしなやかさです。
ときめくわ〜
こんなものまで。
経糸はってます
織ってます
昔は糸を作って布を織る、っていうところまでも、それは大変な作業だったんだよね〜。
それをいまひとりでやろうとしてるわたしはやっぱり馬鹿なんだろうな。
知識があったら「そんなこと無理だろう」って諦めるでしょ?
馬鹿だから「え、出来んじゃねーの(鼻ほじほじ)」。
「知らないから出来る」。
いえーい馬鹿最高!!
いやー、ロケーションも素敵過ぎます。
着物姿もしっくり来るよね!
さて、、、、
いよいよ、実際に作っている染織工房へ。
どーん
詳しくはコチラ
http://www.kongouen.co.jp/newpage5.htm
最初に『櫛押し捺染』なるものを教えていただきました。
どういう柄にするか、設計図をかいて、その通りに糸を染めます。
櫛のような道具でくりっと、押して染めて行くんですねー
これもドエライ繊細な作業。
わたしには、無理。。。。。
これは、緯糸を染めるための型紙。
こうして染めた緯糸と
櫛押し捺染された経糸が織られて
素敵な柄の布が出来上がるわけです。
経糸の張り具合、緯糸の入れかたで当然柄も変わって来るわけで…
もう「あ、おれは無理だな」って感じ。
織り上がった布を染めるほうがむいてると思う。
わたしの性格上。
織り工房もあって、習うこともできます。
自分で作った糸で織ることも出来るのだとか。
にゅーん通いたいー
美しいなぁ。
お次は藍染コーナー!!
めんこい!めんこすぎるぞ!!
この地域はけっこう冷える(積雪も凄いらしい)らしく、藍ちゃんたちを冷やさないために
奥にストーブがありまして
そこで熱した炭を、この中に入れるんですな。
なので、この小屋は真っ黒に煤けているのです。
そして、またその風情がたまらんのです。
貝灰は琵琶湖で採れた貝を陶芸の竃で焼いてもらっているそう。
つぎはーーーーー!!
(まだあるのか、金剛苑さん、しゅごいぞ!!)
古民家見学。
茅葺が綺麗。
こういう建物がね、北海道にはあまり無いのよね。
鰊御殿とか、それくらいだよねー。
そもそも、こういう家の作りは北海道には向いてないのかな、とも思うけど
豪雪地帯(白川郷とか)でもあるんだし…
伝統なんかより、無落雪屋根とか断熱壁とか、やっぱ「合理的」を選択していったんだろーなー。
そうだよなー
北海道の風土、それは「合理的」。
面倒なことしない。
冠婚葬祭のしきたりとかぶっちぎりだもんね(笑
結婚式の会費制とか葬式の香典返し無し(領収書を渡される)とか
だから(?)北海道は離婚率とか女性の喫煙率もめっちゃ高いよ〜
そんな合理的な土地で、とっても面倒な生活をしたがるわたし…
うふふ。両極端なのさ!
そんなどうでもいいことはさておき
こういう古民家、古民具はたまらんです。
囲炉裏は欲しい。家に絶対。
夫よ!!これを参考に作るのだ!!
だいたい見終わってもうお腹いっぱいなんですが、
こちらでは天蚕も飼ってらっしゃるのです。
この青いネットの中がクヌギ&天蚕
虫嫌いなひと、ごめんねー
これが天蚕の赤ちゃん♡
「まだ寒いのに孵っちゃったから、家の中で育ててるの」とのこと。
はぁぁぁぁぁぁ
初日。
もうおなかいっぱぁぁぁぁあああい
なのですが、まだ行きます。
滋賀に来たらここでしょう。
どーん
むひょひょひょ〜〜
こちらでは自分で績んだ大麻糸で織が出来るのです!!
初めて近江(おうみ)の苧績(おうみ)を習います。
わたしが習ったのは福島の績み方。
さて、上布の績み方はいかに…
ぬおーーーーーーーー
難しい( ;´Д`)
福島式も習いはじめのときは難しいと思ったが…
滋賀式は親指が…つりそうだ…
『いちおう麻糸には触り慣れてるし出来るんじゃね?』とか甘く見てたら全然出来ませんでした。
悔しいーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ある程度の太さが必要な福島式に比べ、
滋賀式の糸績みは、やはり上布、細い糸を作るためですね。
ふむふむ。
わたしが糸績みしている間、夫は機織り。
いろんなところでわたしと一緒に体験させられて、だんだん手慣れて来てるのではないでしょーか。
端の処理はまだ雑だけど、打ち込み方が均等(これがなかなか難しい)で素晴らしい。
才能あるんじゃないか。
必死です。。。。
時間の都合もありますので、わたしも織に入ります。
糸巻きして〜
この地機がまたうちのと違うタイプでさ…(地機も地方によって若干違いがある)
地機も慣れてるもんねーと思ってたら全然できねーの(T_T)
自分で績んだ糸が切れるわほどけるわで全然使えない
あまりの不甲斐なさにマジで泣きそうに。
わたし、もうちょっと出来る子だと思ってたのに…悔しい…(心の中で号泣)
それでもなんとか!コースターサイズ、織上がり。
悔しい思いを含め、とっても良い体験でした!!
ありがとうございました〜、と出ようとした時にハッと思い出し
「このへんに、地酒を買えるところはありませんか?」と尋ねると
「すぐそこに酒蔵がありますよ!」とのこと!!
うっひょ〜キタキタ♡
滋賀の地酒〜〜〜
蔵元 藤居本家 さんでーす♪
すんごい立派な蔵だよ〜〜〜
お庭もすごーい
スタッフのかたもとても明るく親切で気持が良い!
たくさん試飲させていただいて、今夜の一本決定〜!
酒米いろいろ
さて、今日の予定、滋賀県での予定はおしまい。
あしたは夫が名古屋で仕事があるので、今日中に愛知県へ移動。
名古屋へ着いたらさくっと寝るだけにしてしまいたいので、ごはんを済ませましょう。
どうせなら彦根城を見に行っちゃう〜〜〜?
彦根城ちっさ!!
今日の一食、キャベツのペペロンチーノ〜。
パスタ茹でてからめるだけで完成する手作りガーリックオイル、この後も非常に重宝した!
車中食には欠かせないですぞ!
食器はこのボウルと木皿、箸、スプーン、サーモスのカップ、のみ。
鍋だって食器になるし。
全然これだけで暮らせる。余裕。
そして、このまま愛知県へ移動。
今夜の宿は、名古屋の東山動物園の裏にある駐車場。
隣接した駐車場は有料だけど、動物園まで徒歩15分くらいかかるらしい、あまり利用者が居ないこの駐車場はフリーダム♡
結構迷って車内の雰囲気が悪くなりつつも、なんとか到着。
(ほんとーにまだまだゆだねきれておりません)
ごはんしっかりめに食べたので、ツマミはこんな感じで。
ツマミにまだ北海道を引きずってる感があるわね(笑
お酒は、
『酵母無添加の純粋な「生酛造り」
酒蔵に住み付く藤居本家特有の蔵酵母のみを伝統の技により育てました。
しぼったそのままを味わっていただくために無濾過生原酒でお届け。
すっきりとした心地よい酸味と、奥深いうまみのあるしっかりとした純米酒です。』HPより
これが、、、美味くてさ。
すっかり無濾過原酒にハマってしまって、この先もそればかり選んじゃうのでした。。。
名古屋で二日間夫が仕事中、わたしはフリー。
さてさて、、、、どうなることやら。
つづく。