ゆだねきる旅 15日目<岩手県 雫石>
さて、雫石のことを書く前に、前日の山形での書き忘れたことを記しておこうと思う。
紅花資料館で紅花を山形から京都まで運搬するという映像を見ていたときのこと。
敦賀に到着したときから北前船、商人、物流的なキーワードがちょいちょい出ていた。
近江商人はもちろん、これまでも「◎◎商人」の地を、一緒に行ってる。
「おとうちゃん、また北前船が出て来たよ」とポツリを夫に語りかけると
一緒に居た京子さんが
「乗ってたんじゃないのwwww」と同じようにポツリと言った。
何故かピンと来る。「それだ!!!!!!!」
紀國という氏を持ち、北海道に住み、人、物、地域、いろんなものを繋げたがっている夫。
絶対、北前船乗って商人やってたべさ〜〜〜〜!?
そして、山形から行く事になった雫石。
雫石も、まっっっったく予定にも頭にも無かった。
東北通って帰るってなったとき、岩手に住むふっちゃん&まーぼーのことは、すぐ頭に浮かんだ。
でも、二人には必ず念に一度アイヌモシリ一万年祭で会う事が出来るから、無理して行かなくてもいいかな、って思ってた。
でも、雪様が「行け。まず連絡しろ。」と言う。
梅吉も「ふっちゃんとまーぼーにあいたい!!」ときかない。
うーん。他にも行きたいところはあるし、、、
まぁとりあえず連絡してみるか、とメールをすると、今日は雫石でライブがあり、自宅がある盛岡には戻らないという。
そっか、用事があるなら仕方ないね〜、じゃあまた夏に〜とやはり岩手は無し、となる
かと思いきや
後から電話がかかってきて、「良かったら雫石まで来ないか、友人宅でライブ後打ち上げしてそのまま泊まるんだ、一緒に呑んで泊まろう」とのこと。
え〜〜〜〜〜
そんな突然お邪魔しちゃって大丈夫???(一応遠慮してみる)
あ、そう、良いのね(あっさり遠慮解除)
じゃあ雫石まで行くわ〜〜〜〜〜(酒、宴の誘いなら断らん♡)
というわけで、行くぜ雫石!!
そして、ここでこの旅最大と言っても過言ではないご縁に驚愕するのでした。
目的地のお友達の家に到着直前、道路脇に『軽トラ市』の看板が目に入ったので、軽トラ市好きな夫に言うと
「あーーーーーっ!そうだった、雫石は三大軽トラ市の一つ、っていうか、軽トラ市発祥地だった!忘れてた!!!!」と大興奮。
なんとなんと、
翌日が今年初の、月に一度の、軽トラ市開催日。
しかも、開催場所は宿泊地から徒歩15分。
その日にこの場所に来れるなんて…とうちゃん、絶対呼ばれてるよね!
この件でわたしは夫に流れる商人、「紀伊国屋」の血をさらに確信。
これは、夫にとって大きな喜び&学びとなるでしょう!
そして、確実に私も呼ばれてました。
枝垂桜が見事な素敵な古民家は「はじまるや」としてイベントなどで開放していて
その桜の下でライブが行われ、ごはん、打ち上げ、宿泊まで出来ちゃう♡
家主の陽子ちゃんとその旦那様、着物が大好きで着物イベントもやってる、しかも自然布にも詳しい♡
またしても出逢うべきおかたと出逢えました♡
『おうちにはねこちゃんがいるから、ぼくはいえにはいれないの
でも、おとうちゃんとまーぼーがずっとつきあってくれてうれしい!』
『あんしんしたので、ねむります』
さて、大切な夫と愛犬を置いてわたしはなにをしていたかとゆーと
菩提樹布に大興奮していたのでした!!!!
所謂シナ布の一種なのだけど、この織りが…
例のアレですよね!?
と、もう(布以外の)写真を撮るのも忘れ
夫もわたしも興奮したまま就寝
朝、改めて見てなんと素敵なおうちからの眺め!!
なんとも(大阪のおばちゃんテイストな)わたしにピッタリな、ヒョウ柄っぽい羽織をいただいてしまいました♡
似合い過ぎーwww
庭に縁側と枝垂れ桜がある、この光景はその後のわたしの理想の家つくりに多大な影響を与えます。
泊まったみんなと♡
さて、いよいよおとうちゃん待望の軽トラ市ですよー!
わくわく。
入ってすぐの神社で骨董市をやっていたのでまずはそちらから。
あ〜〜〜いいですね、非常にわたし好みです。
まずは神社にて挨拶を済ませて
ガラクタと骨董キワキワの感じを楽しみます♡
結局、壊れたおひつと、着物と帯を購入。
そして
並ぶ軽トラ!!!!
すごーーーーーーーーーーーーーい
想像を絶する規模と客入り!
トルティーヤやらタコスやら
パンとか焼き菓子は定番だよね
植木なんかも普通に
揚げ物がその場で…
漬物も大人気
カレー屋さんは軽トラの上でナンを焼いてました!
極めつけ、軽トラ市で軽トラを売る!!
しかもお求めやすいお値段!!買って帰るか!?
実行委員(地元の商工会議所)の方とも有意義なお話を聞けたようで満足げな夫。
こういう飲食ブースが充実しているのもとても良いです。
ん〜、すごく楽しかったね〜
それほど期待していなかったわたしでもこれだけ楽しめるのだから
きっと地元のかたは月に一度の開催を楽しみにしているのでしょうね〜
おとうちゃん、この経験を活かしておくれよ!
帰り道も素敵だったなぁ。
で、呼んでくれたふっちゃんと陽子ちゃんが、
「ふたりには次に行く所あるから!!」と連れて行ってくれたのが
大麻の栽培から織りまでやっていたという小田さんのお宅。
昨日見せてもらった菩提樹の布も、小田さんが現在織っているそう。
玄関から素敵ング!
そして、到着するなり早速織りの実演を見せてくださいました。
この亀甲織りが、岩手の伝統的な織り方なのです。
もともとは南部藩の献上品とされ、武士が愛用していたと言う雫石独特の織物です。
庶民は「汗はじき」として夏の野良着の下に汗をはじくため身につけました。(HPより)
地機を気持ち良くスピーディーに操る小田さん。
すごい、、、、
織り上がったものも可愛い〜〜〜(萌え〜〜〜)
小田さんが育てた大麻もありましたよ!!
なんと、なんと貴重な。
天然糸が…
萌え萌え萌えです〜〜〜〜ヽ(*´∀`*)ノ
本格的なお道具も揃っておりました。
そして、何故か居合わせた全員で「延喜式に載っている糸巻き」をやってみよう!のコーナーに。。。
わたしはまぁ、全く知らない世界じゃないのですぐに出来ましたが
みなさま苦戦しておりました。
でも、帰って来てもう忘れました( ;´Д`)
オヒョウのアットゥシ織りにも挑戦していると言うと、とても興味があるということで
今後もお互い情報交換していきましょう!と盛り上がり。
落ち着かない梅吉にパンやミルクまで出してくれた優しい小田さん。
とても勉強になりました!
ありがとうございました〜〜!!
そして
ここで
この旅の「やるべきこと」が全て終わった感じ。
あとはふっちゃんとまーぼーに「ゆだねきり」。
なーんにも考えず
着いて行きまっせ☆
まずは盛岡冷麺だべー!ってことで
超有名店なのか?長蛇の列の「髭」
うっわーーーーーーーー
マジで超美味い!
北海道でも焼き肉屋とかで食べた事はあるけど、それほど感動しなかったよ?
本場って、全然違うんだねぇ。
石焼ビビンバも食べたよ
その後はかの有名な「小岩井農場」を通り過ぎ
『このおおきいやま、いわてさん?』
神社にお水を汲みに
しゅわさかさんも大喜び!
遥拝所の見事な景色!
『かあちゃん、しゃしんをとりたいきもちはわかるけど、むりがあるべ』
そして
おんせーーーーーーーーーーーん♡
草原が見事な露天風呂を堪能しました
なんだか、もうことばはいらないかんじ
景色がきれい
梅吉も静かに景色を眺めている
何も言わないけれど
何を感じているのかなぁ
そうして、盛岡について
座敷童の遊ぶ古民家へ。
あーーーーーーーーー
落ち着くーーーーーーーーーー!!!!
岩手の地ビール『ベアレン』と
ふっちゃんの愛情たっぷり手料理
我が夫も温泉に売っていた山菜を天ぷらに!
ぴよぴよ鳴る不思議な鶯お銚子
なんつっても東北は酒だべ
梅吉は久しぶりの畳の上で眠れて超幸せそう
寝顔が笑顔♡良かったね、梅吉!
我々も畳の上でお布団で寝るのは久しぶり。
心底楽しかった一日に満足なのと
もう旅が終わるんだというノスタルジックな気持ちと
温泉と美味しいご飯とお酒とお布団
いろんな幸せがごちゃまぜになって
あしたはいよいよ
この旅の最終日。
いーきぶんでよっぱらって
おやすみなさい。