あ し あ と 。

生きてます。自由に。

ミツバチとトイチチリ

チセづくり報告に入るまえに、休憩をかねて、ひとつお話を。

 

 

わたしがこれから活動するなかで

忘れてはいけないことがある。

 

それを、最近また改めて思い知らされるようになった。

 

 

小さなミツバチと

小さな鳥が教えてくれる、「忘れちゃいけないこと」。

 

 

 

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わたしがここ最近ずっとつけているペンダント。

 

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アクセサリーはピアス以外は好きじゃないわたしが

2年前、なんとなく購入して、外出時にたま〜につける程度だった

【ミツバチエッセンスのペンダント】。

当時はミツバチっていうだけで胸キュンして購入、

しばらく存在も忘れてしまいこんでいたこの子が

 

数ヶ月前にひょっこり出て来てまたつけるようになった。

なんとなく、必要な気がして。

 

このペンダントはニホンミツバチの生命エネルギー(波動)をボトルに転写している(物理的なものは一切入っていない)、というもので

 

今さらながらその意味等を調べてみると…

 

 

キーワード:

行動力・共振力・テレパシー能力・グループ全体の意識向上・集合意識とのバランス・コミュニティ構築(全体の中での役割意識を明確にする)・ネットワーク力を強める

 

・個と全体とのバランス感覚をとり、全体の中での役割意識を明確にする。 
・周囲とのコミュニケーションを円滑にし、グループ全体の意識を向上させる。
・コミュニティ構築の際、共振力を高めることで、ネットワークシステムを確立させる助けに。
・行動力を高め、的確なタイミングで、必要な情報を受け取り、実行に移すことができるようになる。

 

これから訪れる新生日本で、コミュニティを形成していきたい方にはおススメです!

 

と、ある。

 

 

 

 

 

 

コミュニティの形成…

 

ん〜〜〜〜

またしてもそこか、と苦笑いしながら膝を打つ。

 

 

わたしが意識しなければいけないのはそういうことなのか。

 

 

 

 

 

 

ハッキリ言って、正直言って

わたしはそういうものには全く興味が無かった(キッパリ)。

 

わたしは自分ひとりで自由に楽しく生きてりゃいい(そうしたら周りも勝手にそうなるだろ)と思っているので

「みんなで一緒に!」「助け合って!」とゆーのを強制されるのがとっても苦手。

 

お互い好き勝手やってる者同士が、それぞれ「それいいよね〜」って認め合って好き合ってる『域』が好きなので

依存性のある人が近寄るのを極力避けるし

きっつい事を言ってしまえば

かまってちゃんとかメンヘラはほんとーに嫌い。

 

 

 

そんなわたしがコミュニティの形成なんかwwwwwww

 

 

 

と自虐的に笑っている場合ではない。

 

 

 

 

 

「こうあるべきなのだろう」と嫌々わたしが変化するわけでもなく

「こうじゃなきゃ嫌!」と今までどおり拒否するわけでもなく

 

 

わたしなりの、コミュニティのつくりかたがあるんだろう。

 

今はそう思っているし、なんとなく、それは見えて来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

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トイチチリのおはなし。

 

 

 

 

わたしが理事長をつとめる『NPO法人ハチドリ』は

南米に伝わる『ハチドリのひとしずく』というおはなしから名前をいただいた。

 

 

 

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森が燃えていました


森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました


でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり


口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます


動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います


クリキンディはこう答えました

 

「私は、私にできることをしているだけ」

 

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森が燃えていました。
森の生きものたちは我先にと逃げて行きました。
でも
クリキンディという名のハチドリだけは
行ったり来たり 
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て「そんなことをしていったい何になるんだ」と言って笑います。
 
クリキンディはこう答えました。

「私は、私にできることをしているだけ」



詳細を読む: http://www.hachidori.me/Z

 

 

 

 

ひとりひとり、自分が出来る小さなことから始めよう!をスローガンに

わたし自身「できること」を増やしていっていた。

 

 

 

 

 

 

レラさんにハチドリの由来を聞かれてそう答えると

 

「おや!そのはなしは、アイヌユーカラにもあるんだよ!」と教えてくれた。

 

そのときはおおまかに聞いただけだったけど

トイチチリという小さな鳥が人食い熊とたたかう話だった。

 

いつかレラさんの語るユーカラで聴いてみたい、そう思っていたら

岩手へ行ったときに(このときのお話はまた別に)聴く事が出来た。

 

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目を閉じて聴くユーカラ

わたしのあたまのなかで暗い目の前で繰り広げられる、叙情詩。

 

 

 

 

 

《ここからはわたしがぼんやりと覚えている内容をまとめたもので正確では無いかも知れません。また、ユーカラとして残っている話を検索してみましたが同様の話は見つかりませんでした。もしかしたら新しい創作かもしれません。》

 

 

 

 

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人食い熊が山に現れて

森の動物はみんな逃げた

 

トイチチリという小さな鳥が弓矢の名手の神様に助けを求めに行った

仕度をするから待っていなさいと告げられ

トイチチリは神様が来るまで自身で熊と戦った

熊の耳に入り鼓膜をつついたり、くちばしで一本一本毛をむしったり

熊に振り払われ傷つきながら神様が来るのを待った

 

何度神様に催促に行っても「今行くから」と待たされ

その間ずっとトイチチリはひとりで戦った

 

そうしているうちに

 

トイチチリと同じような小さな鳥が

トイチチリより少し大きな鳥が

もっと大きな鳥が

違う小さな動物たちが

 

トイチチリを助けるようにそれぞれが自分が出来る攻撃をしていった

 

そうこうしているうちに

やっと神様がやってきて

 

弓と矢を持って幾晩も森のなかを走り回り

 

ついに

人食い熊を倒した

 

トイチチリは尋ねた

「どうして夜の暗闇で熊を倒せたのですか」

 

神様は語りかけた

トイチチリよ」

 

「おまえが自分が傷つきながらもひとりで闘い

その姿を見た他の者が同じように闘い

人食い熊は弱っていたのだ

わたしが夜中でも熊を撃てたのは

小さな蛍が熊の目の回りに止まっていたからわたしは狙いを定められたのだ

 

皆がそれぞれに働いたから、こうして人食い熊を倒せたのだよ」

 

 

 

 

 

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ハチドリと同じようでいて、少し違うトイチチリのおはなし。

 

聴き終わって、こみ上げるものがあって涙がポロリ落ちた。

 

 

 

 

 

 

小さな鳥トイチチリがひとりで奮闘していたら

それがみんなの心に火をつけて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も何度もレラさんに「トイチチリなんだよ」と言われた。

 

どんなことでも、たとえ独りでも、一生懸命働いていたら、誰かの心を動かすんだよ。

 

 

「バカ!トイチチリだろ!」と怒られたこともあった。

 

『レラさんが皆に声をかけてくれたらきっと(わたしたちが手が届かないくらい)スゴイ人たちが協力してくれるんだろうなぁ』みたいな、浅ましい想いで発言したとき。

 

「一生懸命働いてる姿が人を動かすんだ。それもしないで何かを得ようなんてダメだ!」

 

 

 

 

 

 

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ある日、家でiTunesを聴きながら掃除をしていた。

 

何気に流れて来た、中島みゆきの『ファイト!』。

 

今まで「なんとなく聴いた事ある」程度の、思い入れも何もない唄。

 

なのに、そのとき

 

 

 

 

 

ファイト!

闘う君の唄を

闘わない奴等が笑うだろう

ファイト!

冷たい水の中を

ふるえながらのぼってゆけ

 

 

 

 

 

という歌詞を聴いて

 

 

 

 

気付いたら号泣していた。

夫に胸を借りて、わんわん泣いていた。

 

 

 

『冷たい水の中をふるえながらのぼってゆく』のは

「ホッチャレ」と呼ばれる、産卵が済んだメス鮭のことだ。

 

メス、女、だからこそ

次に繋げるためにカラダを張って命をかけてやることがあるんだ。

 

 

懸命に、懸命に!!!!!!!

 

 

 

闘って来た。

 

 

常識と。

世間と。

同調圧力と。

 

 

「おまえなんか」と言う、奴等と。

 

 

 

 

 

 

それよりもなによりも

 

そんなものに負けてしまいそうになる、

弱い自分と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今まで、闘っている事を辛いと思ったことは無いのに。

 

 

闘わない奴等に笑われても何とも思ってなかったのに。

 

 

 

 

泣きながら

わたしは本当は闘いたくないんだな、って思った。

 

 

わたしがアイデンティティを保つ為に

それだけのために

 

 

 

たぶん、今まで、いきがって頑張って来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、それもおしまいなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ミツバチは『個』を持たない。

命をかけて働くのは『群』のためだ。

 

女王蜂と働き蜂なんて言うけれどそこに優劣があるわけではなくて

 

女王は子供を産むという仕事をし

オス蜂は女王と交尾するという仕事をし

メス蜂は子を育て巣を守るという仕事をする。

 

ひとりはみんなのために

みんなはひとりのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

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きっと。

 

 

わたしがわたしの仕事を一生懸命していたら。

 

 

 

 

どこかの誰かの心が動くのかもしれない。

 

 

 

 

そうしてどこかの誰かがまた一生懸命その人の仕事をしていたら

また、どこかの誰かの心が動いて…

 

 

 

 

なんとなく、そういう想いの同じひとが勝手に集まって

 

みんなそれぞれが

 

自分の出来ること、好きなこと、得意なことをやっているだけで

それが結果的にみんなのためになって

 

ミツバチのような『群』に

 

『個』と『全体』が同じように感じられる『コミュニティ』に

 

なっていくのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしはわたし

 

 

 

だけれど

 

 

 

 

 

わたしはあなた

あなたはわたし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういう感覚で、群が、コミュニティが、

 

 

そしてなによりわたしが

 

 

 

 

 

 

育って行くのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

楽しみになって来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミツバチとトイチチリ。

 

いつまでも忘れないようにね、自分!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現実と意識の変容のリンクがオモシロイ、今日この頃。