あ し あ と 。

生きてます。自由に。

フルムーン旅行記 一日目

 

 

 

 

 

 

移住先の新十津川町には札沼線の終着駅『新十津川駅』がある。

 

この一日一往復しか無いこの札沼線に恋におちて

 

 

すっかりニワカ鉄道ファンになった私達

 

今までは避けていた電車移動がかなり多くなった。

 

 

 

 

そして、各駅で見かけるようになった

『フルムーン旅行』のポスター…

 

 

 

 

 

 

フルムーン…

 

 

 

 

 

 

 

 

遥か昔(おおげさ)テレビCMで見た覚えはある。

 

上原謙高峰三枝子という大俳優の、ロマンチックかつエロ要素もある「大人な」コマーシャルだった。

 


国鉄 CM 1982年 フルムーン夫婦グリーンパス 上原謙 高峰三枝子.mp4

 

 

 

老齢になったらそんな旅行もあるのだろう、と憧れとして思いきや

 

気がつけば「夫婦合わせて88歳」という条件は

夫が41歳、今年の誕生日でわたしが47歳

で、あっさりクリア。

 

 

そうか、わたしたちも立派な中高年になったのだなぁ。

 

 

 

フルムーンは日本全国グリーン車乗り放題とな!!

 

 

ニワカ鉄ヲタ夫婦、

もう、これは行くしか無いでしょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、わたしの47歳の誕生日に出発することに決めて

いつどこにどう行くか

ゆだねきる旅とは真逆の分刻みのスケジュールを組むことになった。

 

目的地があるわけではないので、とにかくいろんな電車汽車に乗ることを目的とした。

 

北海道新幹線」「寝台車」「観光列車」に乗ってみたい。

所詮はニワカファン、鉄道関連の知識は全くと言って良いほど、無い。

ネットで各地の情報を調べに調べて、

時刻表と路線図とにらめっこして、

気分は時刻表マニアか、推理小説家か。。。

 

それにしても 

行きたい乗りたいやりたいが時間も合わせてバッチリ合ったときの快感たら。

これはこれで、鉄道旅行の醍醐味だなぁ。

 

 

 

さんざん調べて悩んで組み直した結果

 

今回は

 

札幌ー新函館北斗  特急北斗

新函館北斗ー東京  新幹線はやぶさ

東京ー岡山  寝台列車サンライズ出雲

岡山ー小倉  新幹線さくら

小倉ー宇佐  特急ソニック

宇佐ー博多  特急ソニック

博多ー鹿児島中央  新幹線さくら

鹿児島中央ー吉松 特急はやとの風

吉松ー人吉  特急しんぺい

人吉ー熊本  特急やませみかわせみ

熊本ー博多 新幹線つばめ

 

帰りは博多から一気に飛行機(なんとPeachで5900円)で北海道へ!!

 

という、今見てもなかなか素晴らしいスケジューリングに決定。

 

 

 

 

直前に、旭川にある

鉄道部品のお店「ぽっぽや」さんに伺って札沼線やフルムーンのことを話したら、たくさんアドバイスもいただいた。

さすが、全国の鉄道のことをわかってらっしゃるのですね。。。

尊敬〜。

 

 

パスケースは悩んだ結果、サンライズ号に決定。

 

それにしても

ふたりでグリーン乗り放題5日間で82,800円て、どう考えても超お得…!!

これを利用しない手はないですよ、中高年の皆様!!

 

ちなみに婚姻関係がなくても良いそうですから

別に中高年カップルとは限らず、66歳と22歳だろーが、合わせて88歳になる相手を見つけて行くのもありじゃないでしょーか(ただし親子は不可)

 

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ出発のときが来ました!!

 

今回は降り立った駅全てで写真を撮ろうと決めたので、地元「琴似駅」でもまずパチリ。

 

前日に大きなイベントが終わったばかり

かなりなお疲れと、終わった開放感と、飲み過ぎで

顔がむくんでおります!!

 

 

おなじみの札幌駅でも。

 

さて、今回のフルムーン旅、いきなりラッキーだったのは

 

 

期間限定でキハ183系初期車が引退前に臨時特急北斗88号として運転される

 

 

という期間に当たった!!のだ!!

 

(いきなりマニア色が強い)

 

4月からは特急北斗そのものが無くなり、スーパー北斗だけになってしまう。

そしてこのキハ183系という車両そのものが引退という

ダブルラストラン。

 

 

 

ニワカファンなのに初っ端からこんな貴重な機会をいただいて

ありがたやありがたや。

 

 

さすがに撮りさま達も多ございます。

このあと、各駅でもなまら撮られていた北斗号。

 

 

 記念のスリーショット。

 

北斗88号。

数字も縁起良いではないか!!

 

札幌9:53発。

 

車内は懐かしい〜かんじ。 

 

車内探検していても楽しい。

ノスタルジックでもあり。

 車中では読書など。

で、きゃっきゃ言ってるうちに

「海だー!」

 

とか言ってるうちに着いたー!

 ありがとう、さようなら183。

 

新函館北斗 13:42着。

 

 

 

 

 この駅名も決まるまでずいぶんもめましたよね。。。

 

 

はこだて、と付いているもののここは北斗市

 

そして北斗市といえばキモキャラ

公式キャラの『ずーしーほっきー』である。

 

 

 

焦点の合っていないうつろな目、うっすらと笑みを浮かべる薄い口、妖怪のような節っぽい手。「ホキホキホキー」という鳴き声。

圧倒的な人気を誇るくまモンを代表として、愛嬌や可愛さをウリにするご当地キャラが多い中、異色を放つ妖怪のような風貌と「ホキホキホキー」と鳴くずーしーほっきーは、「目から狂気を感じる」「色々とヤバイ」などとネット上で話題になり、「動かしてみた」とファンが動画を作ったり、非公式のTwitterbotが現れるといった事態になっている。

『The Huffington Post』より

 

 

 

 

まじでキモい。無理無理。な、ずーしーほっきー

しかし、キモチワルイ、けど気になる!という

まんまと思惑にひっかかって郵便ポストに会いに行く。

 

お、いたいた。

雪に埋まってるがなwww

 

せっかくなんで全貌を明らかに…

 

ギャー!!!!!

やっぱりキモい!

ダメだ、逃げようwwwww

北斗市の皆様スイマセン

愛情の裏返しです

 

 

 

さて、北斗といえば『北斗の拳』(?)。

ずーしーほっきーよりも立派なケンシロウ銅像が。

「明日への秘孔」って…www

 

黒王号を呼ぶ会って…wwwww

 

 

北斗市のみなさん、センスが無いのか良すぎるのか…

 

 

北斗神拳ビシッッッッ!!!!

 

 

 

 

の真似をする夫。

 

華麗にスルーして駅弁を買いましょう。

 

 

ケーキのショーケースか?と思うほどのおしゃれな駅弁屋さん。

並んでいる中身をチョイスしてオリジナル駅弁が作れるのでした!!

 たのしー

 

 

 

そして!!

 

じゃじゃーーーーん

 

はやぶさ号でござるー!!

 

北海道新幹線なんて意味ねーよなー」とかほざいていた割に

テンションダダ上がり。

そんなもんよw

 

そもそも道産子にとって新幹線は遥かに遠い存在だ。

 

わたしも仙台ー東京を二回乗ったことがあるだけ。

 

新幹線どころか青函トンネルが出来たのもびっくり

その昔は青函連絡船で本州へ渡っていたのだから。

 

 

 

 

 

HAYABUSAー!!

 

 

さきほどの北斗号と比べると当たり前だが近代的である。

どちらが好きかというのはまた別として。

 

 

新函館北斗 14:44発。

 

 

札幌から新函館北斗まで約4時間。

新函館北斗から東京まで約4時間半。

 

いかに新幹線が早いか、また北海道がデカいか思い知らされる。

 

 

さあさ、先程の駅弁と、しばしお別れのクラシックと共にいただきましょう。

右下のはカニコロッケ、だったと思う。。。。

 

これがセレクト弁当だー!

なんともオシャンティー

おぼろげな記憶によると左から

鮭とイクラの親子寿司

ウニとカニの寿司

生ハムのサラダ

三種で2,000円弱だった氣が…

 

 

もぐもぐ、ウマウマ。

幸せそうな表情ですなぁw

 

実は、せっかくはやぶさに乗るのならグランクラスにランクアップしようかなとも思ったのですが、差額料金がびっくりするくらいの値段だったので諦めました。

 

 

しかし、充分過ぎるくらいに快適。

脚を伸ばしてくつろげる。

いや〜快適であっというまの4時間半。

 

19:04東京着。

 

 

22時発のサンライズに乗るのに、どこでどう時間を使うか

これもけっこう悩んだ。

途中下車して岩手や仙台の友達と会うことも考えたのだけど

 

これからの旅についていろいろ教えをいただきたかった、

皇居勤労奉仕で知り合ったまゆなさんと夕食を共にすることに。

 

東京駅まで来てくださった

 

まゆなさんおすすめのおでんやさんへ。

 

まゆなさんは日本史や神社に精通した編集・ライターさんで

日本の神様の本や神社、古墳の本も出しておられます。

 

日本の神話と神様手帖 あなたにつながる八百萬の神々

日本の神話と神様手帖 あなたにつながる八百萬の神々

 

 

今回はこのフルムーン旅〜続くゆだねきる旅2での

地方の神社や神話などを聞いておきたく。。。

 

 

しかし!!

しかーーーーし

わかっていたけど、2時間ちょいで語れる内容ではなく(^O^;)

 

酒好き、日本好き、神社好き、歴史好き、着物好き

なんだかんだと盛り上がり、あっという間に時間切れ〜…

 

でもとっても濃い〜時間でした!!

まゆなさん、ありがとうございました❤

 

次はもっと

じーーーーっくり語ろうぜい!!

(コッソリ)アイヌ文化にもぜひ触れていただきたいです☆

 

 

さて、なんと濃い濃い一日だったのでしょう。

しかしまだ終わらず。

 

これから寝台列車で更に移動だーーーーーー!!

 サンライズエクスプレス❤

 

 

 

こちらのサンライズ号は

 

高松が終点の『サンライズ瀬戸』と

 

出雲市が終点の『サンライズ出雲

 

岡山でふたつに分かれる。

 

 

わたしたちは高松にも出雲にも行かないので、岡山まで。

 

 

 

 

わーーーー

二段になってるよー!!

足下に寝台があるーーーーーー!

 

 

いまだ灯りが消えないビルとそこで働く人々

これから移動をする列車とそこで眠りにつく人々

 東京ならではの景色かもしれない。

 

 

 

 

 

 

今回選んだのは個室A寝台。

 

調べたときは「初めてなので、一番いい部屋を!!」と意気込んだのは良いが

このサンライズ号には個室は(瀬戸、出雲合わせて)12部屋しか無く、かなりの争奪戦。

それを知ったのはチケット発売の直前でなまら焦った!!

 

「 電車の切符を買うのに並ぶ」なんて行為は、したこともなければ理解も出来なかったそれまでの自分…

 

みどりの窓口に電話をし、どうすれば良いか尋ねる。

 

「切符の発売は10時からだが、みどりの窓口じたいは朝5時から開いているので、その時点で予約をして10時に発券するのが一番確実」とのこと。

 

計画時は21日にサンライズに乗る予定だったので、1月21日の朝5時に琴似のみどりの窓口に行き予約完了。

 

あとは10時の発券まで待てば…

 

 

 

 

という朝に、計画の変更が。

九州に居る従兄弟との会う予定が変わってしまい、サンライズに乗るのは20日じゃないと合わなくなってしまった。

 

うへー!

後倒しならまだしも前日にって、、、、

 

まぁ、10時に窓口で20日のサンライズが取れなければ、予定どおり21日に乗る計画で従兄弟と会うのは諦めよう。

即日売り切れ状態だと聞いていたのでダメ元で10時に窓口で聞いてみると

 

なんと、一室だけキャンセルが出て空いているとのこと!!

 

ウヒャ〜〜!

ついてる、もってる、出来杉君!!

 

 

 

というわけで

誕生日当日にサンライズ個室に泊まることが出来たのでした❤

 

 

 

 

 

さぁ、乗車だぁ〜〜〜!!

 

 

 

 

お部屋は半地下

 

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個室の鍵は暗証番号

 

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わー電車の中にベッドがふたつもあるよー!

 

 

 

 

 

 

 

 

早速乗り込むも

部屋に入った途端「オシッコもっちゃう」な夫www

 

早く行ってきなさいwww

 

 

 

 

わぁ〜目線の上に乗客が居るよ〜(酔っぱらいなのでいちいちうるさい)

 

 

 

とうちゃん、連れてきてくれてありがとう!

最高の誕生日だよ❤

 

 

早速着替えて車窓を楽しむ。

 

東京近郊はまだまだ帰宅するサラリーマンでごった返していて

電車の中でこんな格好で寛いでいるのが不思議になってくる。

 

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さよなら、東京

 

さぁ、車内探検しよー!

 

 

シャワールームも完備(入りませんけどね!)

 

……

 

 

 

あれ、、、、、

 

浮かれて(酔っ払ってたし)写真を全然撮ってないし〜!!!!

 

 

 

 

 

 

というわけで、サンライスについて詳しくはこちらを参照のこと〜(爆

gurutabi.gnavi.co.jp

 

 

 

 

 

さて

 

 

いろいろ探検したあと

ミニラウンジにて持ち込んだ「瑞穂のしずく」をいただく。

 

 

 

多分、この時点で小田原あたり。

 

 

完全に浮かれてますwww

 

 

 

 

 

 

ミニラウンジには

ずーーーーーっと時刻表を眺めているひとや

渋くひとり車窓を眺めているひと

 

浮かれているのは我らだけ…か…?

 

 

 

というわけで、

 

いい加減酔っ払ったのでおやすみなさーーーい!

 

 

 

 

フルムーン一日目おしまい

 

 

つづく