ゆだねきる旅2 【一日目 岐阜 郡上八幡】
いよいよ、ゆだねきる旅スタートです。
「ゆだねきる旅」とは、目的地など先のことを一切決めない、「調べず決めず約束せず」を原則とし、一瞬一瞬その場でやってくることを受け入れながら移動したりしなかったりする旅です。
3年前、夫が仕事を辞めたのを機に車中泊旅行をしようと想っていたところ、たまたま沖縄から遊びに来た友人に
「雪ちゃん、ゆだねる、じゃないんだよ。ゆだねきる!んだよ!!」と言われ、身体に雷が落ちたような衝撃を受け。
そうだ!計画を建てたりしないで、自分の意志すら無しで、やってくることだけを受け入れる旅をしよう!!
そうして始まった、ゆだねきる旅。
この旅に味をしめて(ガラッと人生変わっちゃったからね)
もう、毎年行こうと決めて
二度目のゆだねきる旅。
わたしの「たっつけ作りに行く!!」をきっかけに
「ゆだねきる旅2」を始めることにしました。
3月5日
小樽からフェリーで新潟入りし、新潟で少し遊んで南下して岐阜入りする夫と落ち合うことになっています。
わたしはといえば、たっつけ作りが終わり解散となるはずが離れがたい、たつけづくり仲間で郡上八幡へお茶しに行くことに。
ものすごい土砂降りの中、
車で来ていたかたに乗せてもらい、石徹白から下界へ降りてきて(という表現がぴったり!)
全員一致で「行きたい!」になった『糸カフェ』さんへ。
名前がね、もうそそるよね(●´ω`●)
アンティークな店内には雑貨なども並んでおります。
早速、、、、、ふふふふふ。念願の地ビール♡
ここでしばし歓談。
車の持ち主さんがお帰りになるということで、車に載せたままにしていた荷物を引き取りに我々も店を出ました。
せっかくだからちょっと観光したいよね、ということになったのだけど
とにかくものすごい土砂降り。
誰も傘を持っていない。
全員、大荷物(スーツケース)。
一瞬、途方にくれましたが、とにかくこの荷物をなんとかしよう、とコインロッカーにむかうも、荷物がデカすぎて入らない…
仕方ないので荷物をガラガラと引きながら雨にうたれながら、町をうろうろ。。。
(しかし、誰ひとりとして「傘を買おう」と言い出さなかったのは何故なんだwww)
すごい崖に神社が…
きっときれいな町並みなのだろうけど、雨で煙って見えんww
そしてすごい濁流wwww
サンプル屋さんが何件かあります。
わたし、、、、実は大好きなんですよね、食品サンプル。
合羽橋でもいちいち萌えるわたしですが、実際の工房ではしゃぐはしゃぐ(笑)
サンプル制作体験も出来るそうですが、それはもう終了しちゃっていたので、作ってるところを見学させていただきました!
で、また外をうろうろ。。。
雨のせいか、ひとっこひとりいない…
と、そこへ一台の車が止まり、男性が降りてきました。
なんと、「これ使いな」と傘を三本渡して立ち去っていったのでした。
な、なんとしびれるカッコ良さ! なんとありがたい!!!!
うちの車にも要らない傘を積んでおこう、と想ったよ。
そうして、仲間が一人去り、二人去り、夫の到着も予定より遅れ
いよいよひとりでこの見知らぬ地で路頭に迷うのか…と思ったら
残った仲間のあやこちゃんはその日は郡上八幡のお友達のところに泊まることになっているらしく、そのお友達の章子さんと合流したあとも、一緒に夫待ちしてくれたのでした。
というわけで、再度『糸カフェ』へ。
そして、ここからがゆだねきる旅「らしい」新しい出逢いと流れが♡
と、今となっては余裕な雰囲気で書いてますが
そのときは、
三日間の緊張とそれからの解放、雨に打たれながら見知らぬ土地の散策、、、、心身ともに疲労度マックス。
アタマもまわらず、笑顔も言葉もどこかへ行った状態。
記憶もあやふやです。
そして、もう写真を撮る気力も無いため、全く写真がありません!!!!
なんとかわずかな記憶をたどって記してみますよ。
糸カフェにてまったり(というか放心)していると、ふたりの男性がやってきました。
ふたりとも、章子さんのお知り合いで、なにやら盛り上がっています。
若い青年はなにやら柑橘類を箱いっぱい持ってきてみんなに配っている…
おとうさんはわたしが北海道から石徹白にたっつけを習いに来たというと「お〜、俺が今履いてるのもそこのたっつけだ!気に入っているんだ!」ですと!なんか嬉しい❣❣
そして、このおとうさん、郡上踊りで30年以上屋形の上で唄っていて、CD出してたり海外にも呼ばれたりしている、すごい歌い手さんらしい。
なんとこれからすぐ近くの温泉で唄うというので、踊りに行くことに!
きゃー初郡上おどりだわ!!
その前に腹ごしらえをしようということになり、
そしてこのタイミングでやっと夫も合流
みんなで近くのお店へ…
そこで青年が何者か明かされました。
なんと、ここ郡上八幡でジャパニーズジンを作っているという、
辰巳蒸留所の辰巳 祥平さんだったのでしたー!!
知ってる知ってる、その存在は知ってた!
飲んだことないけどこのボトルのラベルは見たことある〜!!
さっき持ってきていた柑橘類は皮をジンに使うけど中身は不要ということでみんなに配っていたらしいです。
そして聞けば、ジンの蒸留に使っているポットスチルは夕張で使われていたものを移設したのだとか!!
蒸留所見たい、ジン飲みたい❣❣というわけで
翌日、見学に伺わせていただくことになりましたー
いえーい!!!!
さすが二度目になるとゆだねきる効果早いわ(笑
そして、食べ終わって、辰巳さんはお帰りに、四人でホテル郡上八幡へ。
まずは温泉で泥のような疲れを洗い流し…
復活ʕ•̀ω•́ʔ✧
屋形のある広場へ移動して
さぁっ踊るじょ〜!
ずらりと並んだポスターがまためんこいこと。
まずは全くの素人なので、踊りをレクチャーしていただきました。
はっきり言いまして、わたくし運動神経皆無、物覚えも悪い、で
なかなかちゃんと踊れません…
そして、いよいよおとうさん(後藤さんとおっしゃるらしい)が屋形に上がり、歌や笛太鼓も入って本番(?)だ〜〜
もちろん、自分も踊っているので写真はございません。
しかし、間違ってもなんでも、楽しいものは楽しいですな❣❣
郡上おどりに人生をかけているという人を数名しっておりますが、納得したよ〜
だって、こんな少人数でもんぺ姿でホテルの広場で踊ってても「まだまだ踊りたい!」なのに、
夏に外で浴衣に下駄で大人数で踊ったら、、、、想像するだけでヤバイ。
いや、脳内からいろんなもの出てるよね絶対。
そもそも(こういう地元の踊り)は民衆の鬱憤晴らしのために領主が祭りで踊らせたっていうのが始まりらしいし、気持ちが良くなるようになってるんだろうなー。
絶対、郡上おどり開催期間にまた来て踊りたい❣
疲れもふっとんでいい顔してる〜
真ん中にいるのが後藤さん。
終わってから、熱く熱く郡上おどりについて語ってくれた。
聞いているわたしたちもどんどん胸が熱くなる。
いつでも、人を動かすのは、人の想いなのです!
紅花の鈴正のとーさんを思い出したよ…
このホテルではお雛様が踊っておりました
すごい圧巻です。
ミニチュア系も大好きなので、こういうの(ひな壇に並んでいるお雛様じゃなくて、遊んでるかんじ)たまらん
そして「郡上紬」なるものがあるとな…❣❣
人間国宝とな!!
今夜はこのホテルの駐車場にて
久々の夫と梅吉のぬくもりを感じながら眠ります。
夫が買ってきてくれた新潟のお酒をいただいて…
つづく