あ し あ と 。

生きてます。自由に。

チセを建てる〜その三 茅を刈る

二回目となるチセづくりワークショップ

 

次は「茅を刈る」!!!!!

 

なんと単純な響き!!

 

ていうか、みなさん、茅って知ってますか?

なんとな〜くイメージは出来ると思いますが

「これが茅です」と指差して人に教えられますか?

 

わたしはススキとの違いがわかるまでしばらくかかったし

なんだったら遠目に見て枯れたセイタカアワダチソウすら「あれ茅か!?」と言っていたくらいです。

そもそも、どこに生えているの、茅。

 

 

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ちなみにこれがススキ。ふぁっさーとしている。

 

 

今回WS開催にあたり、『茅力』をつけるべく田舎ドライブ時は茅を探す努力をしました。

元々動体視力は良いほうなんで「む、あそこに茅発見」と見つけることは出来るようになりました。

さらに、「このへんには生えているであろう」とあたりをつけることが出来るようになり

さらに、「あの茅は状態が良い(太くて長い)ぞ!」上質な茅をチョイスする眼が育ちました。

 

この2ヶ月でかなりの茅ハンター(ただし見つけるだけ)に!!

 

さぁっ、あとは刈って刈って、刈りまくるのみ!!

 

 

 

 

 

満を持して、とうとうやってきたWS当日!

 



 一回目に参加していないかたもおりますので、チセとはどういう建物なのか

実物を見学しながらポンペさんに解説していただきます。

 

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そして!!!!

茅場へ移動です。

集合場所から車で約20分、広がる牧草地にその茅場はあった!!!!

 

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これが茅。さっきのススキとは迫力が違う。

 

この茅場に出逢えたのも素晴らしいお導きでありました。

 

そもそもは、鵡川の河川敷で行う予定だったのですが、なんせ遠い、

近場で済まそうとすると密集しているところは殆ど無く、大人数で刈るには適していない(車で移動しながら刈り進めていかなければならない)。

 

レラさんの勧めにより他を当たってみることにしたところ

現地をうろうろしていたら知り合いの酪農家さんが今回の場所を紹介してくれ、

開催直前に、鵡川よりもずっと多く群生していて近い、最高の茅場と出逢うことが出来たのでした!

 

 

 

 

 

そして、

直前の出来事、茅刈りとは無関係のようで

これも大切なことのような気がしているので記しておきます。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

WS前日はカムイノミだったので、我々は今回も前日入りして参列。

カムイノミ終了後は木の皮むき作業に入る予定だったのだけど

いつも一緒に参列する方が、「これからレラさんと三段滝へ行く」と言っているのが聞こえた。

そこは茅場からも近く、以前その滝のことを聞いたときに気になっていたので

「一緒に行くかい?」と聞かれ「はい!」と即答。

気がつけば夫も、他の参列者さん数名も行く事になり

車2台で三段滝へ。

 

ここもその昔、龍神が守るコタン(村)だったのだけれど、例によって開拓されその後は荒れ地として放置されている場所。

 

密かに供養を続けている方が撮った一枚。

 

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見事な白龍が遡上している



今回は男性も4人もおり、ちゃんととカムイノミをしようということになり

まずは火を起こすも

 

これが全く着かない。

 

ブッシュクラフトインストラクターでもある夫をはじめ

いつも火起こしくらいパパッと出来るメンバーなのに、

全く火が定着しない。

ライターもがんび(白樺の皮)も小枝も豊富にあり、普通にわたしでも即着火出来る環境なのに、、、、、

 

寒い中立ち尽くす女性陣。

凍えちゃうよ〜早く着いてくれ〜〜〜〜〜!!

あまりの苦戦ぶりに「なかなかお許し出ないねぇ」と苦笑いのレラさん。

 

あぁ、、そうか。

あの、新十津川アイヌの碑の前でスズメバチが偵察に来た事を思い出した。

龍神様に試されてるのかな、わたしたち。

 

20分くらいはかかったと思う。

やっと火が付き、カムイノミが始まった。

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男性陣が並んでオンカミ(礼拝)。

このとき、綺麗に全員の手が合っていたそうで

レラさんがその後も何回も「あのオンカミは見事だった」と呟いていた。

 

無事カムイノミが終わり、その後木の皮むき作業を2時間くらいやって、

その日は終了。

 

 

 

この、茅場の近くの滝で、龍神様に挨拶出来た事は

その後のチセづくりに影響が無いわけないとわたしは思った。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

そんなことがあった翌日、WS開始!

 

 

いよいよみんなで茅刈りをはじめますよ。

 

全員で茅場の前に並び、「わたしたちのチセにつかわせてください」と男性陣がオンカミをして、挨拶をします。

 

ふと空を見上げると見事な彩雲が!!

 

 

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うわーーーーー!!

しょっぱなから応援されているようで、嬉しい♡

 

この日の写真は不思議なくらい「光」が入り込んでおりました。

 

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さて、あとはですね、正直、特別書く事はないんですよ(笑

刈って、刈って、ひたすら刈って、だけなので。

 

写真を交えつつ、ご報告を。

 

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茅はやはり川や沼など「水場」の周りに生えていることが多い。

ここは用水路の付近一帯に生えておりました。

 

2mはあるかと思われる、太くて真っすぐ、頑丈な立派な茅。

逆に細くて短くて弱い茅もあるので選別が必要です。

 

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だだっ広い牧草地に入っての作業なので、おトイレに困るといけませんので

夫はタープを使って簡易トイレを設営しました。

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結局誰も使いませんでしたが…

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今回は小さなお子様の参加もあり!

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なんと、Myカマを持参での参加です。頼もしいーーー!!

 

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多分、人生初の、もしかしたら最後になるかもしれない、茅刈り体験!

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ざっくりと工程を説明いたしますと。

 

茅をカマで刈り取り

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他の草木や不純物を取り除き、根元を合わせてまとめていき

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ひとかかえくらいの束になったら紐で二カ所結びます。

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ほら、ポンペさんにも光が

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はいっ、一束、こんな感じー!

茅って想像より大きいでしょう!

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はい、ひたすら刈って、束ねて、運ぶ!!

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暖取りのためにもアペフチに居ていただきたいので火も用意しておりました。

ここでちびっ子むけブッシュクラフト体験。

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ナイフを使って、薪を割ってみよう!

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暖をとりながら、休憩しながら、ね。

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からだが温まる、セタエント茶を用意しておきました。

 

いや〜火って大切!

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お昼をはさんで午後ももりもり

光に守られながら作業です。

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 一日目は時間も短く、初体験の手探り作業で効率も悪いので(それは後々上手になってきたからわかったことですが)

数束の茅をトラックに積み込み

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日が暮れてしまう前に、一日目の作業は終了。

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その後は希望のかたは近くの温泉にてカラダをあたためていただき

 

夜はみんなでアイヌ料理を作って食べよう!!

 

 

「お手伝いしたい!」と手をあげてくれたので、

鹿肉カットをお願い。とっても上手に切ってくれました!

これはユックオハウ(鹿肉の汁物)になります。

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コンブシトのシト(団子)作りもお手伝いしてくれました。

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みんな、丸めるの上手だね!

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せっかく並んだ料理を写真に撮るのを忘れました…痛恨のミス!

忙しく動き回っているとそういうことが多いのです。

記録班をちゃんとしなくてはいけませんね。

 

 

みんなでアイヌ料理を食べたあとは

実際にチセを建てている様子を収めたDVDの鑑賞会。

 

メモを取り、真剣に観るかた

疲労&温泉&満腹のトリプルにやられ居眠りしちゃうかた(しかたない!!)

 

その後は

なんと

ポンペさんのスペシャルライブ〜〜〜〜!イエーイ!!

 

 

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小さなお友達もリズム隊で参加

 

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ポンコリ&トンコリの共演も。

 

 

トンコリとは樺太アイヌの楽器であるという説から、ポンペさんは自作のものをポンペのトンコリ、「ポンコリ」と呼んでいます

 

 

楽しい時間も終わり、就寝タイム。

 

 

チセ組はここからチセへ移動し、極寒のチセ&アペフチとの対話を愉しみます。

別荘組はこのままぬくぬくと(笑 ライフラインの整った家にておやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて

 

この夜、ちょっとしたハプニングというかトラブルというか…

 

が発生したのですが

 

ここで明記してしまうと特定の個人を攻撃することになりかねないので、今回はスルーします。

 

 

別の機会にこのことはしっかりと書いておきたい。

 

 

 

いま、わたしが「ある想いを胸に」やっていることは、誰しもが同意してもらえることじゃないのは重々承知だし

意見が合わない、押し付けられる、対立する、攻撃してくる、そういったことはこれからも多々あるかもしれないわけで

 

わたしがこの先コタンをコミュニティを作る上で、そういう場面でどうするべきなのか、とても大切な体験だったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、翌朝。

 

 

 

朝食前に少し作業を進めたかったので本日の作業の前に木の皮むきなど。

 

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倒しっぱなしの木がまだそのままに雑然としており

 

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皮むき作業と共に少しずつ枝払いや片付けなどもしなくてはなりません。

 

 

 

果てしなく続くと思われる作業に心が折れそうになりますが

「自分もやりますよ!」と自主的に手伝ってくれるかたが多く

当然ですが実際に手伝ってくれる手の数が多ければ多いほど作業効率は良く

「もしわたしたちふたりでチセを建てるとか言ってたらどうなっていたのだろう」と想像もしたくないほどにw

本当にみなさまにココロ救われております…(/ _ ; )

 

参加者さま&お手伝いしてくださるみなさまには感謝しかありません!!!!!

 

 

 

 朝ご飯を済ませて本日も茅場へ移動

 

 

 本日も同じくひたすら

茅刈って〜運んで〜

まとめて綺麗にして〜

束にして〜

を黙々と。

 

 

 

 

 

していたら

 

 

 

 

なんと

 

雪が降ってまいりました!!!!!!

 

うそーーーーーーん

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日高は雪が少ない地方ですのでちょっと驚きです。。。。

 

 

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雪が降りつつ光が射しつつ

 

うわー、こんなに降るなんて珍しいねー、なんて言えているうちはまだ余裕だった…

 

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みんな、、、だいじょうぶ?



あっっっっっっっっっ

 

 

 

という間に

 

 

 

あたりは真っ白

 

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ここはホントに日高の平取町ですか?

という疑問も思う間も無く作業は続き

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なんとかかんとか、二日目も終了。

 

 

あまりの事態にこの日もまた大切な写真を撮っていなかったりするのですが(余裕が無くて)

 

みんなで感想を述べながらランチをしたり

 

雪の中団結して作業したりしたんですよー

 

 

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あっというまに白くなった茅場

 

 

 

昨日まで晴天で作業できたのになぁ、、、、、

なんで今日は雪が降っちゃったんだろ、、、、、

みんな寒くて辛かっただろうなぁ、、、、、

 

 

 

そんな風に思ってしまっていたわたしだったけれど

 

そうじゃないんだよ、って

 

みんなの言葉を通して知る事が出来ました。

 

 

 

「ウパシ(アイヌ語で雪)が応援に来てるじゃないか」

ポンペさんがすぐにそう言ってくれました。

 

そうだった、わたしはウパシだ、

ここに雪の精霊が舞い降りて、茅を強くしてくれているんだ。

 

茅は、立ち枯れの状態が一番強い。

「夏に刈ってはいけないのですか?」と参加者さんにも聞かれたけれど

枯れていないと腐ってしまって保存が出来ない。

大地が眠りにつく頃、草木が次の生命を繋ぐ前に

その年の一番命の源が集まった状態のものを、使わせていただく。

 

産まれた土地で雪が降った事で、この茅は

違う土地に行ってもその強靭さが保てるだろう。

 

そのために、ウパシは、雪は、降ってくれたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここでこんなに雪に出逢えるなんて、逆に嬉しいです〜」

 

参加者さんもこんなふうに言ってくれた。

 

今回は遠くは鳥取、東京、山形、道内でも網走から札幌まで多くの人が集まってくれた。

雪が珍しい地方からでは無いにしても

ここ日高地方でチセを建てるための作業のときにこれだけ雪が降る、というのは

少し感動ものだったのかもしれない。

 

 

 

 

 

ありがとう、ウパシ。

 

さっきまでちょっと邪魔者にしちゃって、ごめん。

 

 

 

この雪のおかげで、団結力も強まった気がする。

 

 

 

 ほんとに、なんだかバタバタで最後に集合写真も撮れなかったのですが

参加のみなさま、ありがとうございました!!!

 

解散した後、今回刈った茅をそのままチセを建てる新十津川へ運びます。

 

想定外の雪に、トラックの運転もヤバし…

日高富岡から、ぐるーーーーっと札幌を経由して滝川まで行くという、

なんとも無駄というかもったいないコースになってしまいましたが

慣れない借り物のトラックで峠越えは危険すぎるので致し方無し!!

 

新十津川もどえらい雪です!

ま、それは想定内。

 

疲労もMAXですが

最後の力を振り絞って!!

 

 

トラックから

 

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バケツリレー方式で

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納屋に運び込む!!

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刈って刈って刈りまくったあとは、

積んで積んで、積みまくれ〜〜〜!!!!!!

 

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ここでも札幌チームが「手伝いますよ」と言ってくれ、わざわざ新十津川まで一緒に来て作業してくれたから思いのほか早く終了しました。

 

もう、ありがたいことありがたいこと。。。。

 

 

 

 

 

見上げると見事なお月様。

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あぁ、明日は満月だ。

 

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チセが建つ、その場所の上に輝く雪とお月様。

 

はぁ〜〜〜〜

 

美しくてため息が出る。

そして、疲れも癒される気がするよ…

 

 

 

あれ

お月様が細胞分裂しているよ…

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参加者さんたちのお心や実際のお手伝いはもちろんですが

 

いろんな存在達が

沢山のカムイが

 

見守って応援してくれていることを

ひしひしと感じる

 

ひたすら感謝、感謝、ありがとうございます

 

そんな茅刈りWSでした。

 

 

 

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WSとしては終了しましたが

作業としてはまだまだまだまだまだまだ続きます!!


そしてそれがまた日々素敵なことが起こって

チセを建てる、その恩恵たるや!!なのです。

 

それはそれで、報告しまっす☆

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 







 

チセを建てる番外編〜森に還ろう

 

 

 

 

我が家の(勘弁して)あるある。

 

 

 

 


○夫が長期出張に出ると、食料が大量に届く

 

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紋別のエカシ(漁師)から届いたカジカとソイ





そして
 


○夫が長期出張に出ると、大雪が降る

 

 

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うまれて初めて雪をみる子猫

 

 

 

今回はこれがダブルでやってきた(´Д` )

 

 まじ勘弁して…(´Д` )(´Д` )(´Д` )

 

 

 

 

しかし、これがまた新たな展開と出逢いに繋がるのだから面白い。

 

 

 

 

紋別のエカシからいただいたカジカと

二風谷のフチから(これまた大量に)いただいた野菜を持って

札幌のエカシと一緒に

 


高速道路通行止め、完全ホワイトアウト状態の中、四時間かけて旭川へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜに旭川

 

 

 

 

 

 

実は

 

先日のチセを建てるWSで完璧なキコリをしてくれた 清水さん、この感覚を忘れたくない、とホームの里山部で速攻でアイヌの仮小屋『カシ』を建てた!

 

 

 

清水さんのカシを建てる記録は

 

satoyamabu.hatenablog.com

↑コチラから

 


わたしはこの清水さんの自分の感覚を信じるチカラと素早い行動力、本当に素晴らしいと思う。

 

本当に、毎日一生懸命全力で「自分のおしごと」を全うしてる。

 

 

『いっつも最高な毎日だ!』

 

だなんて、正直に素直に大声で言えるひとはどれだけ居るだろう

(表面上、口先だけのひとはたくさんおりますがねw)

 

縁があって体験して思いついてすぐやって感動しての繰り返し。

 

コレが絶対的に神様に愛される源。で、次に繋がる。

 

 わたしが神様だったらこんなめんこい子、放っておかないもの〜

出来ないとか無理とかイイワケしないで、すぐに行動するから

もう、「ほれ、次これやってみれ」って、どんどん放り投げたくなるもの〜

そんで放り投げたモノちゃんと受け取って自分のものにしてひとにも影響与えてるから、まーた次あげたくなるもの〜

 

 

ま、わたしも同類です♡

神様にめっちゃ愛されてます♡

 

(ほんとうはこの世のひとは全てめっちゃくちゃ愛されてるんだけどね、気がついてないひとのほうが多いね、もったいないことに)

 

 

 

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「いやー、魚捌けないっ!どーしよー!」とFacebookで投稿したところ

 

清水さんがコメントにて「任せて下さい!」と手を挙げてくれたのだった。

 

多分、冗談だったんだと思う。

「チェーンソー持って行きます(笑)」があとに続いていたから。

 

でも、社交辞令は通さないわたくしw

「チェーンソーもって来て下さい!あるいは、旭川まで行きます!」

と速攻で返信。

 

清水さんが「冬のカシでカジカ鍋…いいかも」と食いついたのも見逃さず

すぐにイベントページを作成www

 

強引に「里山部でカジカ鍋パーティやりますっっっ」宣言したのだった。

 

その場ではいろんなひとが反応して、けっこう集まりそうだった。

 

 

 

 

 

 

しかし

 

 

 

当日はまさかの大雪。

というか、大吹雪。

 

行きたーいと言ってくれていたひとは、ほとんどギブであった。

 

 

 

ポンペさんがご一緒してくれなかったら、

運転してくれていなかったら、

わたしも挫折して行かなかったと思う。

 

思えばポンペさんが同行してくれたのも不思議な話だった。

別件で用があり、電話をしたところ

なんとそのカジカをくれたエカシと一緒に東京にいる(びっくり!)

けれども旭川へ行く日はまだ札幌に戻ってない、と一度断られたのだけど

あとから「一日間違えた、その日は行けるわ〜」となったのだった。

しかも紋別のエカシはわたしたちが旭川へ行く前日に入り

わたしたちが移動しているころ旭川から紋別へ帰るところだったという。

 

旭川でカジカを受け取っても良かったんじゃないか、ってくらい

みんなが旭川に収集されていた、この日。

 

 

 

 

いつになったら到着するのか、というくらいの状況

いつまでも清水さん達に寒い中待ってもらうのも心苦しい

 

「もう諦めましょう」と何度も言いそうになったけれど

行く氣満々でホワイトアウトをぶっ飛ばすポンペさんを見ると

「うん、すべてゆだねよう」とお任せした。

清水さんも「全然大丈夫ですよ!」と言ってくれて中止にはならなかった。

 

 

 

 

 

 

結果、4時間かかって旭川に到着。

 

 

 

 

 

 

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これが一日で、何の知識も無く想いだけで建てたカシ

 

このカシの中、いや、下で、いや、屋根の意味もあまり無い(笑)吹雪の中
カジカ鍋を食す!!!!

 

 

 

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コッコもキモも胃袋もどどーーーーーーん!!

 

 

 

 

ひと言で言うと

 

 


『最高でしたっ!!!!』

 

 

 

 

 

 

コタツの中でぬくぬくと火鉢鍋もよろしいですが

 

自分の上に積もっていく雪、カラダがガクガク震え、手はかじかんで動かず、ふと命のことや死という言葉が頭によぎる状況で!

 

燃えたぎる薪の上でグツグツいってる鍋を!頭も骨も胃袋も肝もコッコもぶち込んだ鍋を!!

 

「あっちー!!」と叫びながら、食す!!!!

 

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ただの苦行にしか見えない

 

 

 

最高に幸せとしか言い様ないべさ。

 

あ、生きてるね。いま、生きてるね。
木があって、火があって、水があって、命があって、それをいただいて、わたし、生きてるね。

 

 

 

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生きるってこういうこと



 

 

こういう体験、みんなしたほうがいいと思うわ〜

 

 

 

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生きるチカラを育てよう!

 

「美味しいもののお礼に」とポンペさんがムックリをひいてくれた。

もちろん、手もカラダも寒さでガクガク震えている。

 

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山に、心に、響くムックリ

 

でも

ポンペさんのムックリが山に響いたとき


「あ、このためにわたしポンペさんをこの山に連れてきたんだな」って思った。

 

 

 

 


アイヌの聖地だったこの山にムックリが響いたのはなん百年ぶりなのだろう?


紋別と二風谷アイヌの想いも入った鍋を、ここにいた民達、ここのカムイも食べてくれただろうか?

 

 

このために、旭川にこの山に、人も食材もみんな集まったんだね。

 

 

 

いつまでもアペフチを眺めながらみんなでおしゃべりをしていたかったけど(いつものことである)

あっという間に山は暗くなる。

名残惜しいけれど、解散〜!!

 

 

 

 

 

ポンペさんにはホットウイスキーを呑んでいただいたので帰りはわたしが運転。

 

帰りも高速道路は通行止めだったのでまた四時間か…(´Д` )

と思いきや

ポンペさんの「トイレ寄って」の一言でとったトイレタイムのお陰で、四分前に通行止め解除!とゆーミラクル(ポンペさんと一緒だとこーゆーことは普通だけど)

で、二時間で帰って来れた〜〜〜!!

いえーーーーーーい!!

ほんで調子に乗って二次会まで!
だって、カジカ鍋食べて日本酒無しはカラダが納得しないもの(笑)

 

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ポンペさん、お疲れさまでした!!



 


今回はお留守番だった梅吉はエカシにベッタリ♡

 

わたしもエカシのお膝に乗りたいわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

さて

 

今回のカジカ騒動。

 

実はこのカジカのおかげで、またまた新しい展開が開けたんです。

 

ちょっと、まだ公表は出来ないのですが。

 

わたしたちの夢が、またひとつ、叶うかもしれません。

 

 

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女将の魚さばき

 

 

 

縁って、ホンっっっっっとに

オモシロイなぁ。

 

 

 

 

 

はぁ〜
さてさて次はなにがあるのかねლ(´ڡ`ლ)

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

チセを建てる〜その二 木の伐倒

チセづくり、祈りが終わって許可を得て、いよいよ実務開始です。

 

今回はたくさんのひとに知って欲しい、関わって欲しい、ということで

わたしが理事長をつとめる

NPO法人ハチドリ でのワークショップ形式にしました。

 

となると

ただ適当に「さ〜そこの木を倒すか〜」てなわけにもいきませんので、

プロ、講師をお呼びして、しっかりと学んでいただきます。

 

 今回集まってくれたのは高校生からめんこい女子まで全道各地から8名。

 

 

場所は平取町二風谷

道内でもアイヌ人口が一番多い土地です。

 二風谷の「アイヌ文化博物館」にあるチセを見ながら

 

 

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二風谷でシケレペ農園を営む農家であり学芸員の資格も持つ、自称「マルチ百姓アイヌ」の貝澤太一さんから

まずは「チセとはどういった建築物なのか?」を教えていただきます。

 

 

 
 
 

一番大切な幣場の方向、二風谷の場合は東向き。

チセを建てる時は一緒につくるものとして、食品庫、熊檻、便所、物干しなどがあります。

 

太一さんのおじいさんが建てたというハイブリッド(茅葺き&板葺き)チセを見せてもらったり

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外はトタン屋根×板葺き

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中は茅葺のチセ

 

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ダムに沈んでしまったチセは、川上にむかって建っていたそうで

そもそも絶対東向きであるわけではなく、

「なにを大切にするか」で幣場の位置も変わる。

二風谷の場合は、山に向かう、川上に向かう、東向きであるが全て揃っているので問題無いわけですね。

 

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ダムの脇には茅が生えていて「次回はこれを刈るんですよー」で盛り上がる。

茅刈りって楽しいのでは???

 

 

 

 

最後にみんなでチセの前でパチリ。

太一さん、ありがとうございました!

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木を倒す現場へ移動、今夜みんなで宿泊するチセで昼食。

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今日から参加のみなさまは各自持参していただき、

昨日から泊まっていた我々はレラさんの作ってくれたごはんをいただきました。

 

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チセで食べるとなんでも美しく美味しく感じるのは何故だろう?



腹ごしらえが済んだら、いよいよ午後の作業!

プロきこりの指導による「木の伐倒」です!!

 

午後の指導は昨日、木への祈りもご一緒してくれた

 里山部 


の清水さんです!!

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里山部主宰清水さん



 

「チェーンソーを使ってみたいひと?」

4名がチャレンジ!!

 


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男子高校生、初めてのチェーンソー姿決まってます!!

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わたしを含め「いや、チェーンソーはいいっす」チームは既に倒れている木の皮むき作業。

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まずは師匠のレクチャー

 

『木の皮を剥く道具』というものが存在することも初めて知りました!

わたしはどちらかというと鉈のほうが剥きやすい氣がしました。

鉈派と剥き器派と分かれるようです。

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剥く作業が思いのほか楽しく(綺麗に剥けると気持ち良い!!)夢中になってるすきに、既にけっこうな数の木が倒れている!

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それらを引っ張って移動して(これまた重労働)

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みんなで剥き剥き…

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あとはひたすら

清水さんが倒す

移動する

枝をはらう

皮を剥く

を交代しながら、作業を進めて行きます。

 

「Myチェーンソー」を手に入れてご満悦の夫も

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玉切り作業をがんばります!

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倒す

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運ぶ

 

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剥く



ひたすらひたすらそれを続けて、あっという間に日が暮れて。

冬は暗くなるのが早い!作業もスピード勝負。

 

 

 

一日中外での作業、夜は温泉でからだをあたためて。

 

風呂上がりにはビールをきゅっと。

労働して風呂入ってビール、最高すぎる!!!!!!!!!

 

 

 

 

今夜はほとんどのかたがチセで就寝。

みんなで火を囲んで語らう。

 

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冬のチセはかなーーーーーり寒い!!

 

 

 

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アペフチカムイと共にエカシから聴くはなしは胸に響く

 

 

 

 それぞれに想いをのせて、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

 

 

母屋でレラさんの作ってくれた朝食をいただき、すぐに現場へ。

 

 

 

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二日目はみんな慣れて来て、作業も早く、余計なおしゃべりもなく、黙々とそれぞれが作業を進めます。

 

 

初日は体調不良で来れなかったポンペさんも到着。

指示が飛び交い、一気にムードが上がります!!

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作業がはかどる!!

 

 

 

 

 

昼食はレラさんお手製鹿肉カレー!

薪ストーブで煮込まれたトロトロのカレーは絶品でした♡

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昼食時にポンペさんから身の上話を拝聴したり

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なんとムックリの演奏まで聴かせてくれました!!

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午後はあっというまに暗くなる〜!

早急に作業を進めます

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チェーンソーの音が止む事が無い森の中。

次々と倒れる樹々。

 

あるときは、刃を入れた木がアパートのほうへ傾き

全員が息をのむ瞬間も。

 

 

 

「お願い!そっちへいかないで!こっちへ来て!!」

 

 

 

 

それでも

 

清水さんと相方なこちゃんの素晴らしいコンビネーションで

ちゃあんと木は狙い通りの場所へ倒れた。

 

すごい!!!!

 

ドキドキ

ハラハラ

感動。

 

 

 

 

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この日も暗くなるまで清水さんは木に登り木を倒し

全力で仕事をしてくれた

 

 

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見守るわたしたちとしろくなっていった樹々

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はてなで動画をアップできないのが本当に残念。

 

木が倒れる瞬間は、生で見る&聴くともの凄い迫力!!

 

 

 

こうして

眠っていた木が

伐られて倒れて

わたしたちの手によって

家になっていく

 

 

 

 

木も

わたしたちも

 

 

 

それぞれに想いをのせて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっというまに日が暮れて

今回のワークショップは終了。

 

 

 

 

 

いや、まだだっけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、チセで

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この二日間、無事に終わった事に感謝し

見守ってくださったイナウを燃やす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にまたみんなで。

 

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倒した木にサインしてもらったり

この木はどこのどの部分になるのかみんなで相談したり

この木は絶対わたしが綺麗にするとこだわって剥いたり

 

 

 

 

 

こうしてみんなの気持ちが

チセにこもっていくのだと思うと

 

わたしたちも胸が熱くなります。

 

 

 

 

参加してくれたみなさま

ほんとうにありがとうございました!

 

 

でも、使う木はまだまだ足りません(汗

 

作業はこれからもつづきます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 






 

チセを建てる その一〜許可を得る

いよいよ始まります。チセづくり。

 

いよいよなんだなぁ。

本当のことなんだなぁ。

いまだ、夢みたい。。。。

 

 

 

さて、いよいよ建てるといっても

まずはやることがあります。

 

日本式なら地鎮祭から、でしょうが

 

アイヌ式ではまず「許可を得る」ことからです。

 

 

この土地の、この場所にチセを建てても良いか?

カムイにお伺いをたてる、『夢見の儀式』を行います。

 

 

まずは一番大切な幣場をどこにするか。

 

カムイの拠り所となる幣を並べる場所を決めてから、建物の位置が決まります。

幣場があり、神窓があり、炉から土間と入口が続きます。

 

 

この時点で幣場は東向きのレラさんがカムイノミをした場所を幣場としました。

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カムイノミを行うために、まずは三脚づくり。


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中川エカシが川から柳の木を伐って来て、素早く拵えます。

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家の大きさはだいたい三間×四間。

測って、家の四隅を決めます。

 

 

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家の炉にあたる場所に三脚をたてます。

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三脚に、これもささっと拵えた炉鈎をつるします。

 


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炉鈎の下に火をおこします。

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ここに、アペフチカムイに来てもらいます。

 

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チセづくりに関係する全ての人が並んでカムイノミを行います。

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 神々に祈りを捧げ、この場所の使用許可を願います。

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無事に終わり、ホッと安心。

 

この後、7日間、参列者が悪い夢を見なければ許可がおりたことになります。

 

7日間でわたしの唯一覚えている夢は

以前住んでいた家(近々取り壊されることになっている)に

いろーんなひと、親しい友人からそうでもない知人、芸能人にいたるまで、がその家とまわりにウロウロしていて

別に特別ピースフルなわけじゃなく、喧嘩したり嫉妬したり怒ったり人間として生々しい感じが印象に残る、そんな夢でした。

 

悪い夢ではありません。

 

わたし以外のひとも楽しい夢をみたり全く夢を見なかったりで

この場所での許可は無事おりたようでした。

 

 

ですが。

この時点で幣場は東向きのレラさんがカムイノミをした場所、としましたが

 

その後いろいろ調べたりするうちに東向きとは限らないこと、

川上に向かって、あるいは何に重きを置くかで方向が変わることなどを知り

この土地であればピンネシリに向かって(必然的に川上に向かう)のほうがしっくりくるような気がしています。

 

その場合(場所を変える)は再度夢見の儀式をするようなので、建てる前にまた行うかもしれません。

 

 

 

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建てる場所の許可がおりましたら

次は使う樹々の許可をいただきます。

 

今回木の伐倒をお願いした、里山

www.satoyamabu.com

の、清水さんと共に、倒す樹々の下見。

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すぐ隣にはアパートと車が並び、逆にはプレハブが…( ;´Д`)

森の中とはまた違う環境、プロきこり清水さんの手腕が発揮されます!!

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さて、この樹々の現在の持ち主であるレラさんから、木への祈りの仕方を習い

カムイノミを行います。

 

トゥキ(酒器)に御神酒を入れ、イクパスイ(棒酒箸)で木に酒を捧げ

米と塩も捧げ挨拶をして行きます。

 

 

 

 

 

 

 

森の中を歩き
わたしたちのチセに使わせて下さいと
一本一本の木に挨拶とお願いをすると

 

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静かに眠っているかのようだった森が
次の役目を果たすために目醒めて
明るく輝いた瞬間を目の当たりにしました。

 

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木達は納得して
伐っても良いと
許可を出してくれたのでした。

 

許可した木々は、その時から根からの吸水を止め、伐りやすい木になってくれるといいます。

 

森の中に居た樹々は
伐って倒れた瞬間に
シランバカムイ(森の神)から
チセコロカムイ(家の神)へ
管轄が代わります。

ありがとう。
あなたたちと一緒に
これからも森を木を守りながら
チセとともに暮らしていきます。

 

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レラさんに教わった木へのカムイノミのことば

 

 

 

ニ コロ カムイ チセ アコロ カムイ
チセ コロペ キノクニサトシ、ユキコ アンルェネ
エアニ コロ シランバカムイウタリ エプンキネ アンルェネ
ピリカ ラマツ コロ エンコレヤン
エプンキネ オリパク オンカミ アンナ

 

木を持つ神よ チセを持つ神よ
チセを持つ者は 紀國聡と雪子と申します
あなたの持つ森、木の神の仲間を
良い心で守りますので
どうぞ、わたしにお渡しください
どうぞ、お守りください
謹んで礼拝いたします

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全てが終わった瞬間、

ほんとうに森の中の空気が変わったのです。

穏やかな、優しい氣に満ちあふれていました。

 

 

 

はてなでは動画のアップロードが出来ないので

清水さんがアップしてくれたFacebookでの動画をどうぞ。

こんなふうにして、一本一本に挨拶をしました。

www.facebook.com

清水さんも。

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夜は夜で、チセの中でカムイノミ。

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捧げる食べ物とお菓子と果物

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明日からの作業が無事に進むよう祈りを捧げます。

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シランバカムイ

チセコロカムイ

アペフチカムイ

 

今日はありがとうございました

明日もどうぞお守りくださいますよう

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そして

当然のことながら(!?)

このまま酒宴となりまして。

 

チセで炉の火を眺めながら語る最高の時間。

 

木達が納得してくれて、良かった。

きっと素晴らしいチセが建つはず!

 

素晴らしいチセになるよう

わたしたちも精一杯がんばろうね!!

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

ミツバチとトイチチリ

チセづくり報告に入るまえに、休憩をかねて、ひとつお話を。

 

 

わたしがこれから活動するなかで

忘れてはいけないことがある。

 

それを、最近また改めて思い知らされるようになった。

 

 

小さなミツバチと

小さな鳥が教えてくれる、「忘れちゃいけないこと」。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

わたしがここ最近ずっとつけているペンダント。

 

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アクセサリーはピアス以外は好きじゃないわたしが

2年前、なんとなく購入して、外出時にたま〜につける程度だった

【ミツバチエッセンスのペンダント】。

当時はミツバチっていうだけで胸キュンして購入、

しばらく存在も忘れてしまいこんでいたこの子が

 

数ヶ月前にひょっこり出て来てまたつけるようになった。

なんとなく、必要な気がして。

 

このペンダントはニホンミツバチの生命エネルギー(波動)をボトルに転写している(物理的なものは一切入っていない)、というもので

 

今さらながらその意味等を調べてみると…

 

 

キーワード:

行動力・共振力・テレパシー能力・グループ全体の意識向上・集合意識とのバランス・コミュニティ構築(全体の中での役割意識を明確にする)・ネットワーク力を強める

 

・個と全体とのバランス感覚をとり、全体の中での役割意識を明確にする。 
・周囲とのコミュニケーションを円滑にし、グループ全体の意識を向上させる。
・コミュニティ構築の際、共振力を高めることで、ネットワークシステムを確立させる助けに。
・行動力を高め、的確なタイミングで、必要な情報を受け取り、実行に移すことができるようになる。

 

これから訪れる新生日本で、コミュニティを形成していきたい方にはおススメです!

 

と、ある。

 

 

 

 

 

 

コミュニティの形成…

 

ん〜〜〜〜

またしてもそこか、と苦笑いしながら膝を打つ。

 

 

わたしが意識しなければいけないのはそういうことなのか。

 

 

 

 

 

 

ハッキリ言って、正直言って

わたしはそういうものには全く興味が無かった(キッパリ)。

 

わたしは自分ひとりで自由に楽しく生きてりゃいい(そうしたら周りも勝手にそうなるだろ)と思っているので

「みんなで一緒に!」「助け合って!」とゆーのを強制されるのがとっても苦手。

 

お互い好き勝手やってる者同士が、それぞれ「それいいよね〜」って認め合って好き合ってる『域』が好きなので

依存性のある人が近寄るのを極力避けるし

きっつい事を言ってしまえば

かまってちゃんとかメンヘラはほんとーに嫌い。

 

 

 

そんなわたしがコミュニティの形成なんかwwwwwww

 

 

 

と自虐的に笑っている場合ではない。

 

 

 

 

 

「こうあるべきなのだろう」と嫌々わたしが変化するわけでもなく

「こうじゃなきゃ嫌!」と今までどおり拒否するわけでもなく

 

 

わたしなりの、コミュニティのつくりかたがあるんだろう。

 

今はそう思っているし、なんとなく、それは見えて来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

トイチチリのおはなし。

 

 

 

 

わたしが理事長をつとめる『NPO法人ハチドリ』は

南米に伝わる『ハチドリのひとしずく』というおはなしから名前をいただいた。

 

 

 

 ********

森が燃えていました


森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました


でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり


口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます


動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います


クリキンディはこう答えました

 

「私は、私にできることをしているだけ」

 

************

 

森が燃えていました。
森の生きものたちは我先にと逃げて行きました。
でも
クリキンディという名のハチドリだけは
行ったり来たり 
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て「そんなことをしていったい何になるんだ」と言って笑います。
 
クリキンディはこう答えました。

「私は、私にできることをしているだけ」



詳細を読む: http://www.hachidori.me/Z

 

 

 

 

ひとりひとり、自分が出来る小さなことから始めよう!をスローガンに

わたし自身「できること」を増やしていっていた。

 

 

 

 

 

 

レラさんにハチドリの由来を聞かれてそう答えると

 

「おや!そのはなしは、アイヌユーカラにもあるんだよ!」と教えてくれた。

 

そのときはおおまかに聞いただけだったけど

トイチチリという小さな鳥が人食い熊とたたかう話だった。

 

いつかレラさんの語るユーカラで聴いてみたい、そう思っていたら

岩手へ行ったときに(このときのお話はまた別に)聴く事が出来た。

 

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目を閉じて聴くユーカラ

わたしのあたまのなかで暗い目の前で繰り広げられる、叙情詩。

 

 

 

 

 

《ここからはわたしがぼんやりと覚えている内容をまとめたもので正確では無いかも知れません。また、ユーカラとして残っている話を検索してみましたが同様の話は見つかりませんでした。もしかしたら新しい創作かもしれません。》

 

 

 

 

*****************************

 

 

 

 

人食い熊が山に現れて

森の動物はみんな逃げた

 

トイチチリという小さな鳥が弓矢の名手の神様に助けを求めに行った

仕度をするから待っていなさいと告げられ

トイチチリは神様が来るまで自身で熊と戦った

熊の耳に入り鼓膜をつついたり、くちばしで一本一本毛をむしったり

熊に振り払われ傷つきながら神様が来るのを待った

 

何度神様に催促に行っても「今行くから」と待たされ

その間ずっとトイチチリはひとりで戦った

 

そうしているうちに

 

トイチチリと同じような小さな鳥が

トイチチリより少し大きな鳥が

もっと大きな鳥が

違う小さな動物たちが

 

トイチチリを助けるようにそれぞれが自分が出来る攻撃をしていった

 

そうこうしているうちに

やっと神様がやってきて

 

弓と矢を持って幾晩も森のなかを走り回り

 

ついに

人食い熊を倒した

 

トイチチリは尋ねた

「どうして夜の暗闇で熊を倒せたのですか」

 

神様は語りかけた

トイチチリよ」

 

「おまえが自分が傷つきながらもひとりで闘い

その姿を見た他の者が同じように闘い

人食い熊は弱っていたのだ

わたしが夜中でも熊を撃てたのは

小さな蛍が熊の目の回りに止まっていたからわたしは狙いを定められたのだ

 

皆がそれぞれに働いたから、こうして人食い熊を倒せたのだよ」

 

 

 

 

 

******************************

 

 

 

 

ハチドリと同じようでいて、少し違うトイチチリのおはなし。

 

聴き終わって、こみ上げるものがあって涙がポロリ落ちた。

 

 

 

 

 

 

小さな鳥トイチチリがひとりで奮闘していたら

それがみんなの心に火をつけて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も何度もレラさんに「トイチチリなんだよ」と言われた。

 

どんなことでも、たとえ独りでも、一生懸命働いていたら、誰かの心を動かすんだよ。

 

 

「バカ!トイチチリだろ!」と怒られたこともあった。

 

『レラさんが皆に声をかけてくれたらきっと(わたしたちが手が届かないくらい)スゴイ人たちが協力してくれるんだろうなぁ』みたいな、浅ましい想いで発言したとき。

 

「一生懸命働いてる姿が人を動かすんだ。それもしないで何かを得ようなんてダメだ!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ある日、家でiTunesを聴きながら掃除をしていた。

 

何気に流れて来た、中島みゆきの『ファイト!』。

 

今まで「なんとなく聴いた事ある」程度の、思い入れも何もない唄。

 

なのに、そのとき

 

 

 

 

 

ファイト!

闘う君の唄を

闘わない奴等が笑うだろう

ファイト!

冷たい水の中を

ふるえながらのぼってゆけ

 

 

 

 

 

という歌詞を聴いて

 

 

 

 

気付いたら号泣していた。

夫に胸を借りて、わんわん泣いていた。

 

 

 

『冷たい水の中をふるえながらのぼってゆく』のは

「ホッチャレ」と呼ばれる、産卵が済んだメス鮭のことだ。

 

メス、女、だからこそ

次に繋げるためにカラダを張って命をかけてやることがあるんだ。

 

 

懸命に、懸命に!!!!!!!

 

 

 

闘って来た。

 

 

常識と。

世間と。

同調圧力と。

 

 

「おまえなんか」と言う、奴等と。

 

 

 

 

 

 

それよりもなによりも

 

そんなものに負けてしまいそうになる、

弱い自分と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今まで、闘っている事を辛いと思ったことは無いのに。

 

 

闘わない奴等に笑われても何とも思ってなかったのに。

 

 

 

 

泣きながら

わたしは本当は闘いたくないんだな、って思った。

 

 

わたしがアイデンティティを保つ為に

それだけのために

 

 

 

たぶん、今まで、いきがって頑張って来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、それもおしまいなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ミツバチは『個』を持たない。

命をかけて働くのは『群』のためだ。

 

女王蜂と働き蜂なんて言うけれどそこに優劣があるわけではなくて

 

女王は子供を産むという仕事をし

オス蜂は女王と交尾するという仕事をし

メス蜂は子を育て巣を守るという仕事をする。

 

ひとりはみんなのために

みんなはひとりのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

きっと。

 

 

わたしがわたしの仕事を一生懸命していたら。

 

 

 

 

どこかの誰かの心が動くのかもしれない。

 

 

 

 

そうしてどこかの誰かがまた一生懸命その人の仕事をしていたら

また、どこかの誰かの心が動いて…

 

 

 

 

なんとなく、そういう想いの同じひとが勝手に集まって

 

みんなそれぞれが

 

自分の出来ること、好きなこと、得意なことをやっているだけで

それが結果的にみんなのためになって

 

ミツバチのような『群』に

 

『個』と『全体』が同じように感じられる『コミュニティ』に

 

なっていくのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしはわたし

 

 

 

だけれど

 

 

 

 

 

わたしはあなた

あなたはわたし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういう感覚で、群が、コミュニティが、

 

 

そしてなによりわたしが

 

 

 

 

 

 

育って行くのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

楽しみになって来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミツバチとトイチチリ。

 

いつまでも忘れないようにね、自分!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現実と意識の変容のリンクがオモシロイ、今日この頃。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆだねきる旅、その後〜その四

 

 

出来ないときは、どんなに頑張っても、死ぬほど努力しても出来ない、叶わない。

なのに

「その時」が来たら、あっという間に出来たり叶ったりする。

 

しかも「え、そっちから?」「なんで今」みたいな

思いもよらない、想定外のことが起こって全て上手く行ってしまったりする。

 

 

 

 

 

或は

 

 

こっちの路を選んで懸命に進んでいたはずなのに、気がつけばこっちに居た。

 

これがわたしの生きる道と思っていた事全く違う道に進まされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分に対しても、周りに対しても言えるのは

 

「こればかりは仕方ない」。

 

 

すべては天の采配と、タイミング。

 

自分のチカラで自分の思い通りになんてならない。

 

ちゃんと、やるべきことがやるべきタイミングで用意されているのだから、お任せるしかない。

例え、いま周りから認められなくても。

 

 

 

そう、それが、「ゆだねきる」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

今思えば、猫が我が家に来る事になったのも、大きなきっかけだった。

(『猫騒動』は改めて別記事で書きます)

 

 

レラさんのカムイノミで出逢って、滝行を教えてくれたり、一緒に岩手に行ったりしたまりちゃん。

二風谷でのカムイノミからの帰り、「友達が、誰か要らないかな?って写真送って来た」と

キャットタワーの画像を見せてくれた。

 

「わ!実は、わたし、猫もらうことになってるんだ〜!」

「え」

 

新十津川のるみこさんは保護猫活動もしていて、わたしがもらう予定の猫が産んだ子猫の里親を捜している、と伝えると

 

「…実は…」

 

家族のために猫を飼いたいと密かに思っていたそうで

「じゃあ、一緒に子猫見に行こう!」となった。

 

そうして、まりちゃんが新十津川に来る事になった。

(こんなことでも無ければすぐに新十津川に来てもらうことは無かっただろう)

 

 

わたしは、あのアイヌの碑がどうしても気になったので

子猫とのお見合いのとき「一度見て欲しい」とお願いした。

 

まりちゃんもレラさんと同じく「わかるひと」だから。

 

 

 

「ここでカムイノミをしたほうがいい」とまりちゃんは言った。

碑の前ではなく、川の近くの木の前で。

「ここに居る霊たちを(天に)あげなくては」と。

 

 

「レラさんに来てもらおう。その前に、聡くん(夫)とまたここに来れるようなら、お酒をあげてちゃんと挨拶して」と言われた。

 

 

 

 

 

 

その後、これも必要だよね、と言っていた

月形刑務所の近くの、囚人のお墓でカムイノミ。

 

このあたり、いや北海道の幹線道路は、アイヌや、囚人や、強制連行された朝鮮人中国人等が過酷な労働条件で作っていった道路だ。

 

参照:

開拓の基盤を作った囚人道路/月形町

監獄秘話 囚人が開いた土地 | 博物館 網走監獄

 

死んじゃってもいーし

死んじゃったらそのへんに埋めればいーし

トンネルなんか人柱になってちょーどいーし

 

くらい、「人として扱われなかった人達」の犠牲のもとで出来ているのだ。

 

 

今までのわたしは

 

なんとなく知っているようでそれほど興味も無かった。

 

いま、この時期に、こういう事実と向き合って

慰霊鎮魂の場を共にすること

土地のクリーニングにも繋がること

 

 

必要なんだろうな…

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

夫と新十津川に行く日が来たので、今度こそカムイノミの準備万端で(ちゃんと出来るかどうかは別として)向かった。

 

夫もこの碑の場所に来るのは初めてだったのだけど

「…凄く、氣が嫌な感じがするね」。

 

 

手探りながらもカムイノミ。

 

終わりかけたとき、ふたりの目の前にオオスズメバチが一匹、やって来た。

「ヤバい!!」

一瞬焦ったけれど、振り払ったりしては逆効果なのでジッとする。

 

まるで、品定めするかのようにわたしたちの周りをブンブンと飛ぶオオスズメバチ

 

わたしたちに悪意はありません、と伝え、黙って品定めしてもらう。

 

しばらくして、スッと去って行った。

 

認めてはもらえなくても「なんか、こうゆうやつ来たでー」と仲間に知らせてくれただろうか。。。。

 

 

 

 

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夫とこの地でカムイノミをする。

 これだけでも、ずいぶん気持ちが落ち着いた。

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「雪ちゃんの(NPO法人)ハチドリさんでアイヌ刺繍講座をやりましょう!」

レラさんにそう言ってくれたのも、まりちゃんだった。

 

 

わたしはどんなカタチでもいいからレラさんを札幌に呼びたくて、ずっとラブコールを送っていたのだけど、なかなか叶わず数年経ってしまった。

なのに、このまりちゃんの一言でレラさんがその場でOKを出し、一瞬で開催が決まった。

 

もちろん、まりちゃん自身刺繍を習いたいこともあったのだけど

刺繍講座をやれば、少しはレラさんの収入になる。

そして、札幌から新十津川に同行してもらって、カムイノミしてもらえる。

そういう想いで頼んでくれて、実現した。

 

ーーーーーーーーー

 

刺繍講座は募集開始2時間で満員御礼になり、無事終わった。

 

我が家に泊まったレラさんは翌朝こう言った。

 

「昨夜、枕元に誰か現れた。『ここの住人はアイヌのことを一生懸命やってるから、黙って応援しろ』と言ったらスーッと壁を抜けて、公園の木の下に消えていったよ。」

 

にゅーん( ;´Д`)

普段だったらめっちゃコワイ話(わたしは幽霊とかマジダメです。人外担当なので。)だけど、レラさんがなんかしてくれたなら、、、いいか、、、、、、。

 

 

 

 

そして、レラさんと、まりちゃんと、わたしで(聡も猛烈に来たがっていたけど仕事で叶わず)新十津川へ。

 

実は、碑の前に、公園の中にある沼地も気になったので

先にそこに寄って見てもらう。

 

 

「ここには沢山のひとが沈んで(埋まって)いる」とのことで

ここでも急遽カムイノミ。

  

「もういいから、天にあがって行きなさい」

 レラさんが語りかけていく。


さぁっと風が吹いて、波紋がわたちたちの立っていた場所に集まって来た。
泣きそうだった空が、一瞬、晴れた。

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そして、碑のある場所でカムイノミ。

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沼地で綺麗に晴れていた空が

ここに入った途端、急に土砂降りに…

 

「泣いてる…思う存分、泣けばいい」とレラさん。

 

 

開拓の民が入って来て、強制的に与えられた土地。

それまでの暮らしを否定され追いやられていったアイヌ

 

 

 

 

 

 

歴史を語るのは、難しい。

語る角度でどうにでも取れるから。

 

 

 

 

アイヌ=善

開拓民=悪

 

などひとことでは語れない。

 

 

 

 

 

ただ、ここに移り住んだ、アイヌの民たちに、意識を合わせる…

 

悔しかった?

辛かった?

悲しかった?

 

楽しいことも、あった??

 

 

 

 

 

わたしは

 

クリーニングのことばでもある

 

ありがとう

許してね

ごめんね

愛してるよ

 

を伝えつづける。

 

 

 

あなたたちが

明るく平和に豊かに暮らしていたコタンを、またこの地でつくるから。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 土砂降りが続く中

 

 るみこさんから、わたしたちに管理人が代わった、

この土地でもカムイノミ。

 

 

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何故かわからない、何かわからないけれど

胸にこみ上げるものがあって

るみこさんもわたしも「良かった、本当に良かったね」と手を握り合って泣いた。

 

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 終わって、母屋で休んでいるとみるみる光が射して来た。

 

 

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土砂降りが嘘のような眩しさ。

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いろいろホッとして、

 

レラさんを送りに二風谷へ向かう途中の空

 

写真にはおさまりきらない、ドラゴンたちが。

 

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そして、二風谷から札幌へ戻る途中の雲。

 

 

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 ーーーーーーーーーーー

 

そして、今回のことが終わってまた「次」が決まった。

 

 

 

 

なんと、新十津川のあの土地にアイヌの家、チセを建てることになったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

新十津川では今ある大きな母屋で暮らすつもりは無かった。

 

何も無い小さい暮らしをしたかったので、小屋を建てようか、ツリーハウスはどうだろう、といろいろ調べていた。

 

その中で冗談では言っていた

「チセ建てて住みたいなぁ」と。

 

 

 

 

 

でも、とても現実的ではない。

小屋やツリーハウスやログハウスなら、プロも居るしお願いすれば建ててもらうことも教えてもらうこともできる。

 

でも、チセは、、、、

 

 

 

「材料と人手さえなんとかなれば建てられる」

いつもお世話になっているアイヌのポンペさんとチセを建てた経験が豊富な中川さんはそう言ったけど

 

いや、その材料が、まず…

 

 

 

ダメもとで、某財団の事業で出来ないか相談してみたところ「かかる金額が大きいから申請が通るのは難しいかも」とのことだった。

 

 

ですよね。

ですよねー。

 

 

 

だからチセを建てる、というのは夢のまた夢だったのだ、この日までは。

 

 

 

 

 

レラさんにも、夢のような話として新十津川にチセを建てられたらなぁ、と言ったのだけどその返事は

「建てなさい!建てられるから!建てなさい!」だった。

 

「いや、材木も、茅も入手困難で…」

「うちの木を使って!」

 

は????????????

 

なんでも、レラさんの家の奥の林の木が大きくなりすぎて、隣接して建ったアパートの上にかかってしまい、苦情が来ているのだそうだ。

むしろ、木を伐ってくれる人がいないかと悩んでいたそうだ。

 

「あぁ!助かる!うちの木を伐ってチセに使ってくれるならそんな良い話はない!!」

とレラさんが何度も何度も言うので、遠慮とか恐縮とかする前に

『え、、、そうはいっても、、、無理じゃん』とか思う前に

 

「そうか、むしろ人助けになるのか。それなら使わせてもらおう」とスーッと話は決まってしまった。

 

「茅場も教えるから心配しなくていい。大丈夫、建てられる。」

「わたしだって、建てたんだから。そりゃあ頑張ったよ、ちっちゃい子供何人もトラックに乗せてひとりで茅刈りして運んだんだ。」

 

 

レラさんはその後会う度に励ましてくれた。

 

 

そして、本当にその通りに

不安になんかなっていられないほど

面白いように、それからも話は進んだ。

 

 

 

 

 

無理だと思ってた

夢のまた夢だったことが現実になる…

 

 

 

 

何かの後押しがあるとしか思えない

奇跡の連続。

 

 

 

 

 

 

「ゆだねきる旅 その後」はこれで終わります。

いよいよ、チセづくりが始まります!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆだねきる旅、その後〜その三

8月8日のFacebookの投稿よりそのまま引用

 

 

【不思議ないちにち】

8月8日は新十津川で過ごしたいなぁと思いつつ、流れにゆだねていたら
結果
森や動物や温泉に癒され
血ではなくタマシイで繋がる『新しい家族』
お金ではなくイノチが循環する『新しい暮らし』
いろんなカタチを語りあいながら、満たされた気持ちで過ごした。

 

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8月8日の満月



 

そして今日
昨日行けなかった新十津川神社にご挨拶に行って、さぁあとは夫婦山で霊水をいただいて帰ろう…

ところが、もう何度も行っている夫婦山に辿り着くことが出来ない!迷って迷って、ナビに頼っても全然違うところに連れて行かれ、さっき出発した新十津川神社の前を四度も通るハメに…

なんだ?まだ神社に用があるのか??

 

もう霊水は諦めて帰ろうとしたら「出雲大社」の看板。
あぁ、そうか、おおちゃん(大国主命、わたしの父的存在)にも挨拶しないばダメか。

 

 

挨拶を済ますと、これまた今まで目に入らなかった神語『幸魂奇魂守給幸給(さきみたま くしみたま まもりたまひ さきはへたまへ)』の解説が目にとまり、しばし立ち尽くす。

 

 

 

出雲大社の目の前には「新十津川開拓記念館」があり、ここに来るべきだったような気がしたので寄ってみる。

 

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存在は知っていたけど入館するのは初めて

 

知ったつもりでいた歴史は奥深く、唖然とする。

 

 

 

受付のかたといろいろ話し「来年、札幌から移住して来る」と伝えるととても喜んでくれ詳しく案内してくれ、本来は日曜日にだけ公開しているという貴重な収蔵品が多数保管されている収蔵庫も案内してくれた。

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並ぶアイヌ

知りたかった、アイヌとの関わり、養蚕事業のことも知る事が出来た。

 

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新十津川での養蚕、養蜂

 

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イナウのようなものも。

 

 

 

満足していよいよ帰ろうとしたが
先程聞いた、アイヌのコタンがあった場所にあるという「アイヌの碑」に行かねばならないような気がして(いや、「また今度でもいいべ」と思ったのだけど「いつもどんなことでも次でいいというものは無い」と雪様に怒られた)向かった。

 

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コタン跡入口



アイヌのコタンがあったという場所は「ワッカウェンペッ」(悪い水の川という意味)川のそば。

 

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常に濁っている川




アイヌが魚も獲れない、飲み水にも使えない川のそばで暮らすとは思えない。

 

『十津川移民に際し、アイヌはウシスベツに設定されたアイヌ地32区画26戸が強制的に集められた。しかし漁猟に従事して開墾する者は少なく、それにつけこんだ和人によって給与地はたちまち彼らの手に渡った。そこでワッカウエンベツにアイヌ給与地が設定され24戸が入地したが、現在は全くの荒野である。』

これは記念館に展示してあった文章。
文献が全て真実でもないし、見る角度で現実などいくらでもどうとでも取れる。

ともあれ
原住の民が居た場所に入り込んでいったことは間違い無い。

石狩川を渡って屯田兵と開拓民が、この土地に入って来た。
そして石狩川を渡って、アイヌがこの土地を出て行った。

記念館にあったアイヌコタンの区画図を見ると、石狩アイヌの姓がたくさんあった。

 

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新十津川でのコタン

 

 

石狩アイヌ(主に現在札幌に住んでいるアイヌ)は新十津川から流れて来た、あるいは逆だとも聞いた事がある。

碑に、お詫びと祈りを捧げる。

わたしが新十津川に来る意味は…

 

 

全てが終わって車に戻ったら、堰を切ったように雨が降り出した。

浄化のお手伝いが少しでも出来れば…

 

 

 

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わたしがアイヌに関わることは「贖罪」という言葉が一番しっくり来る。
いつも
「悪かった、申し訳なかった、あのときにあんなにお世話になったのに、今、出来る限りの事をするから許して欲しい」
そういう想いでいる。

わたしが今のわたしになる前に、何かがあったのかもしれない。
裏切ってしまったのか殺してしまったのか。

帰路の途中、死にそうに眠くなって車で仮眠した(わたしには珍しい)
帰って来ても、眠くて眠くてすぐ横になった。

起きたら、知人から「近くの川に桑の木を植えて欲しい」とのメッセージ…

なんだろう

何かが開いたのか繋がったのが始まったのか

今も、まだ頭がぼおーっとしている。

いろいろ想いが巡るけど

とりあえず備忘録として記します。

 

 

ーーーーーーー引用ここまで

 

 

 

何故、新十津川なのか?

日高で暮らしたいと思っていたわたしたちが、何故、行った事も無い新十津川町で暮らすことになったのか?

 

ずっと不思議だった。

 

このとき、新十津川アイヌの関係を初めて知る事になる。

 

アイヌの慰霊をするため…?

新十津川でやることがあるから、呼ばれたとしか思えない。

 

事実、新十津川の件があってから、やたらとアイヌの行事に参加する機会が増えた。

以前からも積極的に参加するようにはしていたけれど

それにしても、というくらい予定の殆どがアイヌと関わる、しかも各地でのカムイノミ、という日々になった。

 

「(NPO法人)ハチドリさんって、あの、アイヌの。」とか「雪ちゃん、もうアイヌとして生きたら」と人に言われるほどだった。

 

 

 

 

 

 

中でも印象的だった出来事は、二風谷でのアイノモシリ一万年祭と

岩手と紋別でのカムイノミ。

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「ニシキトベ」という人物のことを知ったのは、一万年祭でアシリレラさんに「新十津川に引っ越す」という話をした時だった。

 

 

新十津川ぁ!?なんで!?」と聞かれ

「いやぁ、自分でもわからないんだけど、そういうことになって…」

 

そこから十津川村の話になり、熊野の話になり、

「ニシキトベという女酋長が居た」という話になった。

 

 

女酋長のことは、北海道各地にも居たとか慰霊をしているとか話は聞いていたけど

何故かこの「ニシキトベ」というワードにわたしのセンサーは反応した。

レラさんからも「熊野に行くことがあれば墓参りをして来て欲しい」とお願いされた。

 

祭りから帰ってすぐにニシキトベの事を調べた。

 

おそらく、一般的な認識は

日本書紀における神武天皇の東征の折の記述に登場する人物で、登場してすぐに神武に殺されてしまう土豪の女酋長』なのだろうか。

古事記では「土蜘蛛」と蔑称で書かれているそうな。

 

こういう場合

『 国家が形成されていない時代、移動してきた国家権力者が先住民族を討伐する』話は権力者が正しく、土地の者は極悪人とされている場合が多いが、必ず裏が隠されている。

 

それは、全国で行われて来たことなのだ。

 

ニシキトベも、神と交信するシャーマンでありだからこそ術を使えたのだろうし、権力者はそれを恐れたのだと思う。

 
 
 

 そんな事をぼんやり思っていると、まさに「そう、そうじゃないの!?」と思える記事を発見。

 

 

 

※追記 わたしが読んだときはもっとあったけど、書籍化されたので途中までになってしまったようです

これはみなさんに是非呼んでもらいたい。

あくまでもフィクションとしてだけれど、わたしとシンパシーが合うかたは、必ず面白い!と思えるはず。

 

 

 

ニシキトベ。

 

 

 

 

彼女のことは、ここから頭から離れず意識していくことになる。

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、今、改めて調べたら

若狭湾の鵜ノ瀬から(産まれた鵜の卵が)京都、奈良、天川村十津川村熊野の山熊野三所大神社(全ての祀られている神)を経由して瀬織津姫の坐る 古座川の一枚岩へ…北の日本海と南の太平洋を繋ぐ』な〜んてことが書いてある記事がありました。こちらも興味深い。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

岩手のオーガニックフェスタに行こうと思ったのは

アシリレラさんのユーカラ

喜納昌吉 & チャンプルーズと

まーぼーとふっちゃんのまったり〜ずのライブがいっぺんに観られる!から。

 

理由はそれだけだったのだけれど、その前後の行程も、わたしにとっては大きな体験だった。

 

カムイノミの詳しい場所や様子は控えるけれど

 

ニシキトベと同じく国家権力と戦って惨殺された、岩手の豪族、阿弖流為アテルイ)と母礼(モレ)の供養。

 

阿弖流為達強い豪族が大和侵略軍から長い間戦い続けてきたから、その間に数名のアイヌが北海道へ逃げ延びることが出来た。

1200年経った今もアイヌとして生き続けていられるのはそのおかげ。」

レラさんが以前行ったカムイノミでそう語ったそうだ。

 

 

 

 

途中で立ち寄った樺山遺跡での景色。

 

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明るく

 

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広がるコタン

 

この地に立ったとき、一瞬で平和に豊かに暮らしている人々の姿がありありと見えた。

「これ!わたしが愛しているのは、目指しているのは、この空気感!」

 

村の下にはストーンサークル

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こんなに「受け入れてくれる」ストーンサークルは初めてだった。

 

ここの景色を眺めながら、空に天にむかい

 

わたしの理想のイメージであること、こういう村を創りたい!とお願い&宣言した。

 

 

 

 

 

 

そして、盛岡でのチャンプルーズのライブでのこと。

 

途中で昌吉さんが客席にむかって「ステージに上がれ!」と呼び込んだ。

 

わたしもステージ横のスペースに上がり、共に歌い、踊った。

 

 

 

すぐ横で『花』。

 

 

 

 

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ステージから岩手山を望む

 

 

岩手山を眺めながら

 

泣きなさい

笑いなさい

いつの日かいつの日か

花を咲かそうよ

 

 



と叫んでいたら

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだ これでいいんだ

 いっぱい泣いて いっぱい笑って

 そのために、その体験をするために

 この肉体を持ってこの地球に降り立ったんじゃないか。

 これで、いいんだ〜〜〜〜〜〜!!

 いっぱい泣こう、いっぱい笑おう!!」

 

 

 

意識が空に昇って行った。


 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

そしてその後すぐ紋別へ。

 

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北大に保管されていたアイヌの遺骨が戻って来るということで行われたカムイノミとイチャルパ。

藻岩山でのインカルウシペカムイノミに参列してくださった畠山さんが主催するということで、お返しという訳ではないが、料理と接待のお手伝いに伺った。

 

 

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カムイノミ



一泊して、翌日

散歩がてら紋別の海を一望出来る橋に行った。

 

海を眺めながら

紋別のアイヌの霊が癒されることを祈り

またこの北海道という土地が平和で豊かな土地になるよう祈った。

 

すると

『平和は祈るものではない。創るものだ。』との言葉がおりてきた。

 

 

ハッとして

『そうです!創ります。わたしが、平和な世を創ります!』と

 

今度は『創りたい』ではなく『創ります』と宣言した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

わたしが、新十津川でやろうとしているのは、そういうことなんだろうか…?

 

行く場所行く場所で

今まで想像もしていなかった想いが溢れ

ひとつの道になっていくような。

 

 

 

ただ、あの新十津川の土地で、自然と共にわたしたちふたりと犬だけが、ゆるりと暮らす、だけでは無いような…

 

 

 

 

村を

コタンを

 

つくる?

 

 

 

平和で豊かで愛に満ちあふれていて

 

確かにその昔、そうして暮らしていた民がいて…

 

 

それを、取り戻そうと、している?

 

 

 

 

 

このわたしが?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやいやいやいやいやいやいやいや

 

 

荷が重過ぎます!

 

 

わたしには無理です!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

あぁぁぁ〜〜〜〜( ;´Д`)

 

でも宣言しちゃってんじゃん

 

なんかもうやることになってるっぽいじゃん

 

もう逃げられない感じじゃん

 

 

やだよー

責任重いのやだよー。・゜・(ノД`)・゜・。

 

 

他人なんか関係無く自由に好き勝手に生きたいよぅ〜〜〜(すでにしてるけどさ)

 

 

 

 

でも次々と溢れ出るコタンへのビジョン。

 

 

 

「そんなデカい事、出来ないっすよ」

「よーしやってみせるぞ!」

が入り交じりながら

 

さらに、また、話は進むのであった。。。。

 

 

 

 

つづく。