あ し あ と 。

生きてます。自由に。

【やりたいこと その1】勝手に生きるコタン

前のブログで「日々満足しているから特に欲しいものもやりたいこともない、いつ死んでもいい」というようなことを書いたのだけど

やれたらいいなぁ程度に思っていることがいくつかあるので書き起こしておこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

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「まずはチセ」

この3年間はこの一言が全てだった。

 

「チセが建ったら」「チセが終わったら」

何かをやりたい、と思っても常にチセ作業が待っている状況では腰を据えて取り組むことが出来ないのだ。

新十津川に引っ越してくるまで、わたしは「食」と「衣」の人だった。

食べるものを作る、着るものを最初の原料から作る。

 

食の方は新十津川では思う存分やらせてもらっている。

札幌では不定期に飲食店をやって満たされていた「自分が作った料理をみんなに食わせる」欲は

新十津川では畑でとれた野菜やそのへんの野草を使って作った料理を、チセ作業時に集まったみんなに振る舞うことで十分満たされている。

衣の方が、全く手が止まってしまった。

糸を作って、布を織って、植物で染めることは

食と違って「絶対やらなくてはいけないこと」ではないので「よし、今日はやるぞ」と自分で決めて行わなくてはならず、しかしこの「よし、今日はやるぞ」モチベーションはチセのために使われて来た。

糸績みやより掛けなんかは日々コツコツと空いてる時間にやれることだが

これがまたそんな「習慣」がついておらず時間が空くと携帯で漫画を読んでしまう。

アイヌのばーちゃんは一日中手が止まることなく何かを作っている(料理はもちろん糸とか刺繍とか、編みものとか)が、それは「それをしないと生活が成り立たない」し「女はそういうもの」なのだ。

わたしは一度にいろんなことを出来るタイプではない(その代わり集中力はすごい)ので

今はとにかくチセ

全てはその後だ!!

 

 

じゃあ、そのチセが終わったら?

 

自分の住む家を建てる。

 

多分、チセロスになって「あぁ、チセ!チセを建てたい!」になると思われるのと

今のチセは本当に手探り、トライ&エラーの繰り返しで出来ているので、「次は絶対もっと上手くやれるのになぁ」が夫の口癖になるほどで

もう一件、自分たちがこの3年間で得た知恵と技術を駆使して本気の家を建てたい。

 

これはなんとなくやりたいことではなく絶対やること、だったな。

家を建てて、水を出して、馬を飼う。

ここまではわたしの中で「決まっていること」だ。

家を建てる場所も、水が出る場所も、どんな馬かも、決めてある(想像して出来ている)

やりたい、じゃない、やるんだよ。

 

さて、その後が「出来たらいいな〜」。

 

 

 

 

「コタンを作りたい」

これはこの土地に来た最初から言っていた。

半年前のブログでは仲間探しをしたいと言っている、わたしが。

 

 

yukikoashiato.hatenablog.com

 

 

 

でも、その後色々な人に会ったり情報を得ていくうちに、段々と気持ちが変わっていった。

 

まずこのウイルス騒動が拍車をかけたと思われるが

同じように「ムラみたいなコミュニティを作ろう!」としている人が激増した。

某人気俳優まで畑を始めて人を集めだしたし

スピリチュアル業界でもわんさと集団が出来ている。

胡散臭いのは遠くから眺め

ここにはわたしの理想のカタチもあるだろうか、と実際いくつかコミュニティに入ってみたりもしたが、違和感しかなく、すぐに退散。

(実はひとつだけまだ入っているところがある。そこでやりたいことがあるから。)

 

だいたい、自立していない人間がいくら集まったって共依存集団を作るだけなんだよ。

口ばっかり、理想ばっかりで実際は何にも出来なくて、そのコミュニティに「属しているだけで満足」な人ばっかなんだもん。

そういう人を育てていくのも村の仕事なのかも知んないけど、わたしは嫌だ。

 

3年間ですっかり「もういいや」と思ってしまった。

助け合うのも支え合うのも協力し合うのもみんなで出来ることをシェアし合うのも

もう無くていいや。

「無理して」することじゃないや。

もともと、わたし、そんなの好きじゃなかったんだ。

理想のコタンを作ろうと必死でまたわたしの気持ちを置いていってしまっていた。

最初の頃(3年前)はとにかく仲間が欲しくていろんな人に声かけたっけなぁ〜

「村で一緒に暮らそう!」って…

今考えたらゾッとするわ!その声かけた人、みんな今付き合いないもんwwww

 

ウイルス騒動で人間関係がガラッと変わったし

サクちゃんに「人に会うな、人前に出るな」って言われ続けているので

とにかく今の興味の対象は自分と家族だけ。

 

もう、それでいい。

コタンなんか作らない。

夫と犬と猫がいればいいや。あとはここで朽ちて行こう。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう落ち着いた先日

 

 

 

 

「はっっっっっっ!!この空気感!!!!!

 

これがわたしの理想だ!!!!!」

 

 

 

 

に出会ったのでそこを目指してみようと思う。

 

 

 

 

夫の誕生日に、カヌーに乗りに、北海道で一番標高の高い湖へ行った。

湖に隣接する野営場にてキャンプし、翌朝カヌー。

それはまた素敵な時間だったので別にブログにあげるとして

 

 

 

その野営場は、昨今のキャンプブームで増えたものの、秘境的な場所であまり人が居なかった。

 

ぽつん、ぽつん、と建つテント。

しかも9割ソロキャンパーのようで

しかもしかも「静かに楽しみたい」人ばかりだったようで

とても静か。

話し声はおろか、物音もあまり聞こえない。

あちこちから聞こえてくるのは、薪の爆ぜる音だけ。

そして鳥の声、虫の音、風が梢を揺らす音…

遠くから犬の鳴き声。

 

 

こんなに人がいるのに。

人の(人以外も)

気配は十分あるのに。

それぞれが本を読んだり酒を呑んだり星を眺めたり火を育てたり

自分の時間を楽しんでいる。

それを誰も邪魔しない。

 

 

これこれこれこれこれーーーーーーーー!!

コレですよ!

 

 

この放っておかれ感!

静寂感!!

勝手に!自由に!お構いなく!寂しい感じがむしろ好き!!!!

 

 



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わたしはみんなで火を囲んで歌ったり踊ったり太鼓叩いたり

し た く な い の!!

 

※否定ではありません。「わたしは」好きじゃないというだけで、好きな人はどんどんやったら良いと思います。わたしのスキな空気感とは逆、というだけです。※

 

 

 

少し前まではそれも必要だったんだと思う。

そういうことをすることで

人との繋がりを強めたり、氣を高めたり、祈りを届けたり、宇宙と繋がったり

日々の苦労を忘れたり、次への活力を高めたり

 

 

でも

もうさ、そんなことしなくても出来る世界になったんよ。

普通暮らしてて宇宙と繋がることが出来るし

日々の苦労が無いから忘れる必要もない。

 

祭りも祀りも必要ない

 

わたしは自分の外にナニカを求めることをやめたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで

 

 

 

 

 

 

 

わたしは

 

各々勝手に生きるコタンを作ります!

基本一人で生きていける人限定!

助け合いは必要最低限で!

ほうれんそうはテレパシーで!

たまに一緒に飯食おう、酒呑もう!

 

 

 

かまってちゃんは入村不可!

 

 

まぁ、そんなところに住みたい人誰もいないかも知んないけどね、

 

別に誰も来なくていいしw

 

 

 

 仲良しごっこなんていーらなーい。